スポーツ

スポーツ紙のセ優勝予想で明暗 77人中42人が「阪神優勝」、巨人は機関紙で5人が“造反”

15年ぶり開幕4連勝を飾った阪神タイガース(岡田彰布・監督。写真/共同通信社)

15年ぶり開幕4連勝を飾った阪神タイガース(岡田彰布・監督。写真/共同通信社)

 球界を代表する人気球団である巨人と阪神。今シーズンも「伝統の一戦」を楽しみにするファンは多いが、両球団の“戦力”評価はかなりの大差があるようで……。

 もはや“ダメ虎”の面影はない。阪神が開幕からノリノリだ。昨季は泥沼の9連敗と大きくつまずいたが、今年のDeNAとの開幕カードは京セラドームで3タテ。続く広島戦も勝利し、15年ぶりとなる開幕4連勝を飾った。阪神元監督の藤田平氏が語る。

「やはり岡田(彰布)監督(65)の存在が大きいね。阪神のアレ(優勝)に期待しているが、開幕後の試合を見た限りは予想以上ですわ。大きい当たりは出ていないが、大山(悠輔、28)と佐藤(輝明、24)を中心とした打線がつながり、チーム力で勝つ。岡田監督が春季キャンプから取り組んできた野球が少しずつできているんとちゃいますか」

 結果が裏付けているように、今年のペナント予想は、「阪神推し」が目立つ。5大スポーツ紙の開幕前の順位予想でも77人の評論家のうち、42人が阪神の優勝を予想した。今のところは投打がガッチリ噛み合った横綱相撲で、前評判通りの戦いぶりを見せている。

 一方で悲観的な声が多いのが、球界の盟主である巨人だ。“機関紙”のスポーツ報知でも10人の評論家のうち、5人が阪神優勝を予想するまさかの“造反”。開幕4戦で3勝1敗と貯金をつくったが、識者の評価は芳しくない。阪神OBの江本孟紀氏は言う。

「阪神は昨年まで幼稚なチームだったけど、“大人の野球”をする岡田監督に変わってチーム全体に重みが出た。対する巨人は打線に威力はあるものの、フタを開けるまで誰が活躍するかわかりません。開幕カードは中田(翔、33)がよく打ったが、岡本(和真、26)や丸(佳浩、33)、坂本(勇人、34)に火がつかなければ単発で終わりです。そのうえエースの菅野(智之、33)が開幕戦を回避でしょう。チーム全体に勝つための執念や意気込みが見えてこない」

 元巨人エースの城之内邦雄氏は、古巣のコーチ陣が不安だと語る。

「気になるのは“キャンプでコーチがどんな指導をしたのか”です。現在の投手チーフコーチは阿波野(秀幸、58)ですが、どうしても選手に遠慮しているように見える。原(辰徳)監督(64)が陣頭指揮を執らなければ、選手とコーチ陣の歯車が噛み合わないままシーズンが終わりかねない。今年のセは混戦模様なだけに、先発陣が整備できないと最悪の場合、巨人は最下位もあり得ます」

※週刊ポスト2023年4月21日号

関連キーワード

関連記事

トピックス

紅白初出場のNumber_i
Number_iが紅白出場「去年は見る側だったので」記者会見で見せた笑顔 “経験者”として現場を盛り上げる
女性セブン
ストリップ界において老舗
【天満ストリップ摘発】「踊り子のことを大事にしてくれた」劇場で踊っていたストリッパーが語る評判 常連客は「大阪万博前のイジメじゃないか」
NEWSポストセブン
大村崑氏
九州場所を連日観戦の93歳・大村崑さん「溜席のSNS注目度」「女性客の多さ」に驚きを告白 盛り上がる館内の“若貴ブーム”の頃との違いを分析
NEWSポストセブン
弔問を終え、三笠宮邸をあとにされる美智子さま(2024年11月)
《上皇さまと約束の地へ》美智子さま、寝たきり危機から奇跡の再起 胸中にあるのは38年前に成し遂げられなかった「韓国訪問」へのお気持ちか
女性セブン
佐々木朗希のメジャー挑戦を球界OBはどう見るか(時事通信フォト)
《これでいいのか?》佐々木朗希のメジャー挑戦「モヤモヤが残る」「いないほうがチームにプラス」「腰掛けの見本」…球界OBたちの手厳しい本音
週刊ポスト
野外で下着や胸を露出させる動画を投稿している女性(Xより)
《おっpいを出しちゃう女子大生現る》女性インフルエンサーの相次ぐ下着などの露出投稿、意外と難しい“公然わいせつ”の落とし穴
NEWSポストセブン
田村瑠奈被告。父・修被告が洗面所で目の当たりにしたものとは
《東リベを何度も見て大泣き》田村瑠奈被告が「一番好きだったアニメキャラ」を父・田村修被告がいきなり説明、その意図は【ススキノ事件公判】
NEWSポストセブン
結婚を発表した高畑充希 と岡田将生
岡田将生&高畑充希の“猛烈スピード婚”の裏側 松坂桃李&戸田恵梨香を見て結婚願望が強くなった岡田「相手は仕事を理解してくれる同業者がいい」
女性セブン
電撃退団が大きな話題を呼んだ畠山氏。再びSNSで大きな話題に(時事通信社)
《大量の本人グッズをメルカリ出品疑惑》ヤクルト電撃退団の畠山和洋氏に「真相」を直撃「出てますよね、僕じゃないです」なかには中村悠平や内川聖一のサイン入りバットも…
NEWSポストセブン
注目集まる愛子さま着用のブローチ(時事通信フォト)
《愛子さま着用のブローチが完売》ミキモトのジュエリーに宿る「上皇后さまから受け継いだ伝統」
週刊ポスト
連日大盛況の九州場所。土俵周りで花を添える観客にも注目が(写真・JMPA)
九州場所「溜席の着物美人」とともに15日間皆勤の「ワンピース女性」 本人が明かす力士の浴衣地で洋服をつくる理由「同じものは一場所で二度着ることはない」
NEWSポストセブン
イギリス人女性はめげずにキャンペーンを続けている(SNSより)
《100人以上の大学生と寝た》「タダで行為できます」過激投稿のイギリス人女性(25)、今度はフィジーに入国するも強制送還へ 同国・副首相が声明を出す事態に発展
NEWSポストセブン