「本日は佳子内親王殿下がご観戦になります」――秋篠宮家の次女、佳子さまのお出ましが伝えられると、東京ドームにどよめきが広がった。
4月2日、18時頃、佳子さまは第24回全国高等学校女子硬式野球選抜大会決勝戦(全国高等学校女子硬式野球連盟主催)をご覧になるため東京ドームの貴賓室に到着された。爽やかな白地のワンピースに薄ピンクのマスク姿の佳子さまを、東京ドームの半分を埋め尽くす観客たちは喜びと驚きの歓声で迎えた。
「佳子さまがこの日お召しだったのは、白地にベージュと銀糸を織り込んだツイードのワンピースでした。このワンピースは2019年、オーストリアとハンガリーご訪問の際にもお召しになったもの。地が少々厚かったのですが、この日は春とはいえ肌寒かったので、いいチョイスだったのかもしれません。白っぽい服は遠くからでも“あそこに佳子さまがいらっしゃる”と、パッと目立っていました。佳子さまは四方に会釈をされ、胸の高さで両手を小さく振ると、お座りになりました。佳子さまの笑顔は離れていてもよくわかりました」(皇室担当記者)
この日の決勝戦まで勝ち抜いてきたのは、兵庫県の神戸弘陵学園高校と、WBCで大活躍した大谷翔平選手の母校岩手県の花巻東高校。試合は神戸弘陵学園高校が先攻のトップバッターが3塁打を放ち、一挙3点を先制。2回以降は張りつめた投手戦で、ダブルプレーやスクイズなど巧みなプレーも見られ、日本一を目指し、両校一歩も譲らない気迫のこもったゲーム展開となった。
「佳子さまは選手たちが優勝をかけて必死にプレーしている姿に感銘を受けられていたようで、ときおり拍手しながら身を乗り出して、熱心に観戦されていました」(大会関係者)
約1時間半後、7回のゲームセットで、結果は6対0で神戸弘陵学園高校が優勝。全国制覇を果たした。試合後の挨拶が終わると、両校ともホームベースの位置で佳子さまに向かって前後に整列。優勝校、準優勝校の順に脱帽して佳子さまに一礼をした。