スポーツ

【大谷翔平の逸話】「1塁上でのボールボーイとのやり取りを見てくれ!」現地ジャーナリストが感嘆した「紳士すぎる振る舞い」

米国のジャーナリストが大谷翔平を評価GettyImages

米国のジャーナリストが大谷翔平を評価(写真/Getty Images)

 WBCでの活躍に続いて、シーズンに入っても大谷翔平(28)が躍動している。開幕6試合時点で打率.286、本塁打2、防御率0.75と好調をキープ。大谷への注目度は増すばかりだが、現地の記者の目には、大谷はどのように映っているのだろうか。『大谷翔平 二刀流の軌跡』(辰巳出版刊)の著者で米国人ジャーナリストのジェイ・パリス氏が、ほかのメジャーリーガーにはない大谷の長所や今後の見通しについて語った。

 * * *
 私が大谷を取材するなかで感じたことは、彼は「最高の野球選手」という枠に留まらない存在になっているということです。その圧倒的な野球の実力と同じくらい輝かしい長所は、どんな言語でもファンとつながることができる能力だと思う。そして、とても気品があり、謙虚でもある。ユニフォームを着ていないときの振る舞いも含めて、ファンにとっても人間として模範となる存在です。

 素晴らしい人間性が表われた具体的なエピソードをお話しましょう。あれは2021年に大谷が、クアーズフィールド(コロラド州デンバー)で行なわれたオールスターゲームに出場した時のことです。彼はホームランダービーに出場したことで15万ドル(当時のレートで約1650万円)の賞金が贈られましたが、そのお金を自分の懐に入れるのではなく、エンゼルスのスタッフとチームのトレーニングスタッフらに送ったのです。まったく予想外の行動でした。

「ボールボーイ」にも気を遣う

 もっとも、こうした紳士的な振る舞いは普段から垣間見えます。四死球で一塁に向かう場面での彼の振る舞いをぜひ見てみてください。大谷は、一塁線を歩いていく途中、防護パッドやバッティンググローブを脱ぎ捨てるのではなく、体から丁寧にアイテムを外し、きれいに畳んでからバットボーイに渡してあげる。試合中にもかかわらず自身の手間よりも、バットボーイが腰を屈めて、地面に落ちたものを拾わなければならないことの負担を懸念しているのです。メジャーリーグの選手がそうした行為をするのは、非常に稀なことなんです。

関連キーワード

関連記事

トピックス

歌舞伎俳優の中村芝翫と嫁の三田寛子(右写真/産経新聞社)
《中村芝翫が約900日ぶりに自宅に戻る》三田寛子、“夫の愛人”とのバトルに勝利 芝翫は“未練たらたら”でも松竹の激怒が決定打に
女性セブン
胴回りにコルセットを巻いて病院に到着した豊川悦司(2024年11月中旬)
《鎮痛剤も効かないほど…》豊川悦司、腰痛悪化で極秘手術 現在は家族のもとでリハビリ生活「愛娘との時間を充実させたい」父親としての思いも
女性セブン
ストリップ界において老舗
【天満ストリップ摘発】「踊り子のことを大事にしてくれた」劇場で踊っていたストリッパーが語る評判 常連客は「大阪万博前のイジメじゃないか」
NEWSポストセブン
紅白初出場のNumber_i
Number_iが紅白出場「去年は見る側だったので」記者会見で見せた笑顔 “経験者”として現場を盛り上げる
女性セブン
弔問を終え、三笠宮邸をあとにされる美智子さま(2024年11月)
《上皇さまと約束の地へ》美智子さま、寝たきり危機から奇跡の再起 胸中にあるのは38年前に成し遂げられなかった「韓国訪問」へのお気持ちか
女性セブン
野外で下着や胸を露出させる動画を投稿している女性(Xより)
《おっpいを出しちゃう女子大生現る》女性インフルエンサーの相次ぐ下着などの露出投稿、意外と難しい“公然わいせつ”の落とし穴
NEWSポストセブン
田村瑠奈被告。父・修被告が洗面所で目の当たりにしたものとは
《東リベを何度も見て大泣き》田村瑠奈被告が「一番好きだったアニメキャラ」を父・田村修被告がいきなり説明、その意図は【ススキノ事件公判】
NEWSポストセブン
結婚を発表した高畑充希 と岡田将生
岡田将生&高畑充希の“猛烈スピード婚”の裏側 松坂桃李&戸田恵梨香を見て結婚願望が強くなった岡田「相手は仕事を理解してくれる同業者がいい」
女性セブン
電撃退団が大きな話題を呼んだ畠山氏。再びSNSで大きな話題に(時事通信社)
《大量の本人グッズをメルカリ出品疑惑》ヤクルト電撃退団の畠山和洋氏に「真相」を直撃「出てますよね、僕じゃないです」なかには中村悠平や内川聖一のサイン入りバットも…
NEWSポストセブン
注目集まる愛子さま着用のブローチ(時事通信フォト)
《愛子さま着用のブローチが完売》ミキモトのジュエリーに宿る「上皇后さまから受け継いだ伝統」
週刊ポスト
イギリス人女性はめげずにキャンペーンを続けている(SNSより)
《100人以上の大学生と寝た》「タダで行為できます」過激投稿のイギリス人女性(25)、今度はフィジーに入国するも強制送還へ 同国・副首相が声明を出す事態に発展
NEWSポストセブン
連日大盛況の九州場所。土俵周りで花を添える観客にも注目が(写真・JMPA)
九州場所「溜席の着物美人」とともに15日間皆勤の「ワンピース女性」 本人が明かす力士の浴衣地で洋服をつくる理由「同じものは一場所で二度着ることはない」
NEWSポストセブン