映画、ドラマと八面六臂の活躍を見せた1年だった(時事通信フォト)

有村も「コンポスト」を実践(時事通信フォト)

 トラブルの1つとして挙げられるのが、悪臭だ。コンポストは生ゴミを入れるたびにかき混ぜる必要があるが、下のほうまで基材を一気にかき混ぜてしまうと、生ゴミが分解される前に腐敗するリスクがあるという。

「生ゴミが箱の下のほうに潜ってしまうと、基材に埋まったままになり、乾燥の機会を失ってしまう可能性があります。腐敗が進むと悪臭が発生してしまいます。また、一般的なコンポストでは魚のあら、骨、卵の殻、貝などは分解しづらいので、入れないほうがいい」(鴨志田さん・以下同)

 また、初心者が躓きやすいのが「虫」である。卵を産みつけられ、ウジ虫、ミズアブ、コバエなどが発生することがあるそうだ。

「雨の日や夕方以降に出た生ゴミは、放置していると虫の餌食になってしまいます。例えば、そうした状況下で出た生ゴミは、タッパーに入れて冷蔵庫の中に入れておき、朝、コンポストに入れるなどの工夫をするといいでしょう。乾燥させてからコンポストに入れるのも一手です」

 また、「段ボールのコンポストは安価だが、コバエが湧きやすい」という難点があるという。

「コンポストを上手に活用するためには、こまめな手入れが必要です。流行っているから、という理由で始めて“こんなはずじゃなかった”と思う方も一定数いらっしゃいます。覚悟のあるかたには、ぜひ推奨したいです」

 さまざまなハードルがあるとはいえ、コンポストが環境に優しいことは確か。ただの“ファッション”ではなく、覚悟を持って導入したい。

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