国内

黒岩祐治氏が神奈川県知事選で圧勝 消えない下ネタ不倫メールへの嫌悪感と県民を待ち受ける絶望

当選するも表情が硬い黒岩祐治氏(時事通信フォト)

当選するも表情が硬い黒岩祐治氏(時事通信フォト)

 4月9日に投開票が行われた神奈川県知事選では、現職の黒岩祐治氏が4選を果たした。選挙戦終盤に過去の不倫が報じられたこともあり、ネット上での反応は冷ややかだ。

 自民、公明、国民が推薦する無所属の現職・黒岩氏に、無所属の岸牧子氏(共産推薦)、政治女子48党の大津綾香氏、無所属の加藤健一郎氏の3人の新人が挑んだ今回の神奈川県知事選。黒岩氏は193万3753票を獲得し、圧勝となった。

 そもそも黒岩氏を脅かすほどの対立候補がいなかった今回の選挙戦。そんななか、注目の的となったのが、黒岩氏の過去の不倫報道だ。4月6日発売の『週刊文春』で、フジテレビのキャスター時代に出会った女性と、2000年から11年にわたって不倫関係にあったことが報じられた。記事では、〈生放送前のナマだよ~!!ニュルニュル~~~〉〈エッチビデオは無理でもエッチはできるっちゅうんかい〉などと、黒岩氏が女性に送った下ネタだらけの卑猥なメールも公開されていた。

 圧倒的勝利となった黒岩氏だが、記者会見では終始伏し目がちで、“万歳”も行われなかった。黒岩氏は〈プライベートなことで大変みなさんに不愉快な、不快な思いをさせてしまいました。県民の皆様には、裏切られたなと思った方も多かったと思います〉〈神奈川のプライドを傷つけてしまった〉などと、自身の過去の不倫を深く反省、〈心からお詫びを申し上げたい〉と述べ、当選会見が異例の謝罪会見となったのだ。

 そんな黒岩氏に対し、ネット上では、

〈これからどれだけ立派なことを発言しようが「にゅるにゅる」が頭から離れず無理です〉
〈メディアでこの人の姿を見るとあのメールの画像が頭に浮かんでしまいとても県政を任せる気持ちにはなれません〉
〈マンゴーにバナナが刺さったやつが、どうもちらついて、信頼回復というよりも、コメディアン転向とかが向いているのでは?〉
〈不倫のレッテルは簡単には剥がれないし、何を言っても説得力がない〉

 などと、かなり辛辣な意見が飛び交っている。

「昨今の世の中の流れとして、有名人の不倫報道はとてもイメージが悪い。さらに、黒岩氏の場合、メールの内容があまりにも卑猥で、過去のものだとして笑ってやり過ごせるようなものではなかった。これがもしも、選挙戦の告示前の報道であったら、出馬断念というシナリオがあってもおかしくないレベルです。

 しかし、実際問題として、黒岩氏に対抗できる候補がおらず、消去法で黒岩氏に投票するしかなかったという神奈川県民も少なくなかったはず。選挙戦終盤での報道は、むしろ黒岩氏にとってラッキーだったと言えるかもしれませんが、完全に信頼を失った状態で4期目を迎えるということで、これからの4年間の任期は本当に大変なものとなるでしょうね」(政治記者)

関連キーワード

関連記事

トピックス

中居の女性トラブルで窮地に追いやられているフジテレビ(右・時事通信フォト)
「スイートルームの会」は“業務” 中居正広氏の性暴力を「プライベートの問題」としたフジ幹部を一蹴した“判断基準”とは《ポイントは経費精算、権力格差、A氏の発言…他》
NEWSポストセブン
騒動があった焼肉きんぐ(同社HPより)
《食品レーンの横でゲロゲロ…》焼肉きんぐ広報部が回答「テーブルで30分嘔吐し続ける客を移動できなかった事情」と「レーン上の注文品に飛沫が飛んだ可能性への見解」
NEWSポストセブン
大手寿司チェーン「くら寿司」で迷惑行為となる画像がXで拡散された(時事通信フォト)
《善悪わからんくなる》「くら寿司」で“避妊具が皿の戻し口に…”の迷惑行為、Xで拡散 くら寿司広報担当は「対応を検討中」
NEWSポストセブン
中居の女性トラブルで窮地に追いやられているフジテレビ(右・時事通信フォト)
【約4割がフジ社内ハラスメント経験】〈なぜこんな人が偉くなるのか〉とアンケート回答 加害者への“甘い処分”が招いた「相談窓口の機能不全」
NEWSポストセブン
男性キャディの不倫相手のひとりとして報じられた川崎春花(時事通信フォト)
“トリプルボギー不倫”4週連続欠場の川崎春花、悩ましい復帰タイミング もし「今年全休」でも「3年シード」で来季からツアー復帰可能
NEWSポストセブン
中居の女性トラブルで窮地に追いやられているフジテレビ(右・時事通信フォト)
【被害女性Aさんが胸中告白】フジテレビ第三者委の調査結果にコメント「ほっとしたというのが正直な気持ち」「初めて知った事実も多い」
NEWSポストセブン
佳子さまと愛子さま(時事通信フォト)
「投稿範囲については検討中です」愛子さま、佳子さま人気でフォロワー急拡大“宮内庁のSNS展開”の今後 インスタに続きYouTubeチャンネルも開設、広報予算は10倍増
NEWSポストセブン
中居の女性トラブルで窮地に追いやられているフジテレビ
「スイートルームで約38万円」「すし代で1万5235円」フジテレビ編成幹部の“経費精算”で判明した中居正広氏とX子さんの「業務上の関係」 
NEWSポストセブン
記者会見を行ったフジテレビ(時事通信フォト)
《中居正広氏の女性トラブル騒動》第三者委員会が報告書に克明に記したフジテレビの“置き去り体質” 10年前にも同様事例「ズボンと下着を脱ぎ、下半身を露出…」
NEWSポストセブン
「岡田ゆい」の名義で活動していた女性
《成人向け動画配信で7800万円脱税》40歳女性被告は「夫と離婚してホテル暮らし」…それでも配信業をやめられない理由「事件後も月収600万円」
NEWSポストセブン
昨年10月の近畿大会1回戦で滋賀学園に敗れ、6年ぶりに選抜出場を逃した大阪桐蔭ナイン(産経新聞社)
大阪桐蔭「一強」時代についに“翳り”が? 激戦区でライバルの大阪学院・辻盛監督、履正社の岡田元監督の評価「正直、怖さはないです」「これまで頭を越えていた打球が捕られたりも」
NEWSポストセブン
現在はニューヨークで生活を送る眞子さん
「サイズ選びにはちょっと違和感が…」小室眞子さん、渡米前後のファッションに大きな変化“ゆったりすぎるコート”を選んだ心変わり
NEWSポストセブン