畑さんは『週刊ポスト』(2004年8月20・27日号)で当時の苦労をこう語っていた。
《毎月のように倒産危機だったんですよ。神様がいなかったら食い詰めていましたね。でも僕も変で、大きな臨時収入があった時には“これ持ってけ”ってお金を分けちゃうんですよ。特に『子猫物語』が当たった時は、自分でも何でそんなことしたのかというぐらい、分けちゃった》
映画の収益は、友人やスタッフに何百万円、何千万円と分け与え、結局畑さんの手元には300万円程度しか残らなかったという。一方で、1998年には動物王国の「ヒゲさん」と呼ばれた実弟から「守銭奴」と告発されたこともあった。
「無人島で暮らした頃から苦労を共にした弟さんが、長年、無給で働かされたことや、病気になっても畑さんが手を差し伸べてくれなかったことなどをマスコミに暴露したのです。記事には畑さんが王国に愛人を連れ込んでいた疑惑や、ハワイに“隠し子”がいることなどもまことしやかに書かれていました」(芸能関係者)
一連の報道を受けて、畑さんは本誌『女性セブン』(1998年10月8日号)で事実関係を否定し、《身内から糾弾をされるのはつらいです》と心情を吐露した。兄弟の知人が振り返る。
「弟さんは本来、優しくていい人だったんだけど、あの報道を機に兄弟の関係が悪くなってしまってね。そもそもは畑さんに取り入ろうとした第三者が、弟さんに悪口を吹き込んだことが原因だったんです。“絶縁”状態が続き、弟さんは後年、自分が言ってないことまで記事になってしまったと悔やんでいました」
隠し子説や愛人疑惑についても周囲は否定的だ。
「畑さんが大好きだったブラジルならまだわかるけど、ハワイとはほとんど縁がないですからね。(妻の)純子さんもまったく気にしていませんでした。彼はたしかに女性が好きでしたけど、恋愛感情ではなく動物として見ていたと思います。『よーしよし』と、女性も動物と同じようにハグしてましたから」(前出・兄弟の知人)
※女性セブン2023年4月27日号