4月3日からスタートしたNHK連続テレビ小説『らんまん』。子役時代から第一線で活躍し続ける俳優の神木隆之介(29才)が主演を務めるこの作品、初週視聴率は関東地区で15.4%と今後が期待できるスタートを切った。特にインパクトを残したのは、神木の母役を演じた広末涼子(42才)の存在だった。
中学生でデビューし芸歴29年を誇る広末だが、意外にもこれまで朝ドラには縁がなく、今回が初出演だった。しかも、生まれ故郷の高知県が舞台ということもあり、主演の神木に負けないほどの注目を集めた。
役柄は、神木が演じる槙野万太郎の母親・ヒサ役。槙野家が営む造り酒屋「蜂屋」に嫁ぐも、身体が弱く、第1週目のラストである4月7日の放送回で、幼い万太郎に向かって穏やかな表情で「春になったら、母ちゃん、あそこにおるきね。また会おうね」と言い残して、逝去した。たった1週間の出演だったが、13年前のNHK大河ドラマ『龍馬伝』でも披露していた生粋の土佐弁での名演技で、多くの視聴者の涙を誘った。
多忙な日々を送る広末を支えているのは、“故郷の味”だという。
「都内にある高知料理のお店にたびたび足を運んでいるそうです。このお店は客単価3万円はくだらない完全紹介制の高級店で、高知県の山や海で採れた食材をふんだんに活かした会席コースが売り。高級和牛の土佐あかうしや、日戻りガツオでの土佐造り(カツオのたたき)、高知の棚田で作られた白米など、高知の味覚を味わうことで、英気を養っているのではないでしょうか」(芸能関係者)
このお店はシメの料理にもこだわりがあるという。
「土鍋で炊いた白米とともに、のりの佃煮や明太子、納豆に卵かけご飯用の卵など、10種類以上の“ご飯のお供”が出てくるそうで、まさに至れり尽くせりなコースとなっています。」(前出・芸能関係者)
広末は深い郷土愛をこれまでもたびたびアピールしてきた。高知県民もまた、深い“広末愛”を持っているという。3月7日の『らんまん』の制作会見に出席した際に、広末は次のように語っていた。
「ある番組で高知ロケをしたときに、マネジャーさんから『高知支局からお礼の連絡が来ました』とか『(高知での)視聴率が34%でした』とか。高知だからとか、広末が出てるから見ようとか、高知県の人は高知に誇りを持っているんですね。
高知に帰ると、誰からともなく『おかえり』って言われるんですよね。家族じゃなくても、お友だちでなくても。『らんまん』も全面的に応援してくださると思います」