テレビ各局の4月改編で番組ラインナップが一新。各局の「朝・昼・夜の顔」となる女性アナウンサーにも変化が生まれた。そこで、テレビをウォッチする10人の識者に、各局の「夜の顔」について、ランク付けしてもらった。
【投票した人】
安彦拓郎(芸能記者)、上杉純也(女性アナに詳しいライター)、碓井広義(メディア文化評論家)、木村隆志(コラムニスト)、鎮目博道(テレビプロデューサー)、島本拓(女性アナに詳しいライター)、松本佳子(芸能リポーター)、丸山大次郎(女子アナウオッチャー)、三杉武(芸能評論家)、山田美保子(放送作家)の各氏。各識者が順位を付けて投票。ポイントは1位が10点、2位が9点、3位が8点、4位が7点、5位が6点とする。「点数」の項目はその合計点を示している。
「夜の顔レース」を制したのは約1年間の産休から復帰した絶対エース、『ニュース7』(NHK)の和久田麻由子アナ(34)だ。芸能評論家の三杉武氏が語る。
「復帰を待ち望んでいたファンは多いでしょう。気品漂う凜とした佇まい、ハツラツとした笑顔。ブランクを感じさせない完璧な原稿読みを見ると、やっぱり和久田アナがナンバーワンですね」
和久田アナについては、碓井氏もべた褒めだ。
「『知的な美しさ』に『包容力』、加えて『把握力』と抜群の『アナウンス力』も兼ね備えた最強女子アナだと思う」
『WBS』(テレビ東京系)の大江麻理子アナ(44)が彼女に肉薄する。
「経済などの難しい話を柔らかく伝える能力は抜きん出ている。大江アナのインタビューを受ける男性経営者たちはみんな嬉しそう(笑)」(松本氏)
「堅いニュースをしっかり伝えつつも、かつて『モヤモヤさまぁ?ず』で見せてくれた愛すべき天然ぶりは健在」(碓井氏)
「経済ニュースは男性キャスターという概念を変えた」(鎮目氏)
3位につけたのは『news zero』(日本テレビ系)の有働由美子アナ(54)。木村氏が語る。
「ジャーナリストとして、率先して現場取材をこなす真摯な姿が視聴者からの信頼を得ており、わかりやすいコメント力も抜群。人間味溢れる素の表情は好感度大」
レースはまだ始まったばかり。新たな顔が出てくるか。
※週刊ポスト2023年4月28日号