腱鞘炎は手指などの使用頻度をなるべく減らして様子を見るが、それでも効果が得られない場合はステロイドを注射する。
「ステロイドは炎症を抑えるだけでなく、腱鞘を軟らかくする効果もあって手指が動かしやすくなります。ただし、頻繁に注射すると組織が軟らかくなりすぎて腱が切れることがあり、私は最低3か月空けてから注射を行ないます。事実、今まで腱が切れたことはありません」(大江院長)
加齢以外にもパソコンやスマホの使い過ぎで、手指の障害は激増中だ。少しの痛みでも見逃さず、我慢せず重症化する前に専門医への受診を。
取材・構成/岩城レイ子
※週刊ポスト2023年4月28日号