国内

ドラマ『教場』で話題の警察学校 卒業生が明かした「一歩間違えば命の危険につながる教官の“鉄拳”」

警察官としての基礎を警察学校で学ぶ(イメージ)

警察官としての基礎を警察学校で学ぶ(イメージ)

 警察や軍関係、暴力団組織などの内部事情に詳しい人物、通称・ブラックテリア氏が、関係者の証言から得た驚くべき真実を明かすシリーズ。今回は、ドラマで注目されている警察学校について。

 * * *
 木村拓哉(50才)主演のドラマ『風間公親-教場0-』(フジテレビ系)が、4月から放送されている。原作は長岡弘樹の『教場』シリーズで、2020年、2021年にはSPドラマとして『教場』『教場II』が放送された。これまでの教場では神奈川県警の警察学校を舞台に、冷徹で最恐の教官風間が「警察学校は優秀な警察官を育てるための機関ではなく、適性のない人間をふるい落とす場」として、生徒たちを徹底的に指導し鍛える様子が描かれていた。今とは違う昭和の時代の教場はどんな様子だったのか、警察学校の同期だという警視庁の組織犯罪対策部の元刑事T氏とY氏に話を聞いた。

「ドラマ教場のような事件は、今も昔も実際の警察学校では起こらない。だが細かな部分はきちんと取材したんだろう。かなりリアルだ」というT氏。原作やドラマでは、身なりが整っていないだけで腕立て伏せ、一人がミスをすると連帯責任になり、グラウンドを何十周もさせられている。

「身なりを整えておくことはもちろんだが、寝ていた布団も毎朝、きっちり畳まなければならない。畳み方が悪いと、部屋をチェックしにきた教官に容赦なく窓から布団を投げ捨てられた掃除の仕方が悪いとやり直し、連帯責任で部屋の全員で腕立て伏せだ。手帳を確認する時などは、モタモタしてしまうヤツが必ず出てくる。するとここでも連帯責任、全員でグラウンド十周!と命令された」(T氏)

 ミスや乱れは心の緩みであり、現場においてはそれが本人だけでなく全員の命取りになる可能性がある。そのため教場では命令には絶対服従、上意下達が必須になる。

 Y氏も「朝の点呼に遅れたヤツがいて、全員で腕立て伏せをさせられた。警察は時間厳守が徹底される」。話は逸れるが、時間厳守の警察官は時間よりも早く行動する習慣がある。ある警察官の退職祝いに招かれ、予定より30分早く現場に到着した時のことだ。きっと1番乗りだと思い、会場となった部屋に入ると、そこにはすでに全員が集まっていた。さすが警察官だと妙に感心したが、教場での訓練は彼らの体に染みついているのだろう。

関連記事

トピックス

隣の新入生とお話しされる場面も(時事通信フォト)
《悠仁さま入学の直前》筑波大学長が日本とブラジルの友好増進を図る宮中晩餐会に招待されていた 「秋篠宮夫妻との会話はあったのか?」の問いに大学側が否定した事情
週刊ポスト
新調した桜色のスーツをお召しになる雅子さま(2025年4月、大阪府・大阪市。撮影/JMPA)
雅子さま、万博開会式に桜色のスーツでご出席 硫黄島日帰り訪問直後の超過密日程でもにこやかな表情、お召し物はこの日に合わせて新調 
女性セブン
NHKの牛田茉友アナウンサー(HPより)
千葉選挙区に続き…NHKから女性記者・アナ流出で上層部困惑 『日曜討論』牛田茉友アナが国民民主から参院選出馬の情報、“首都決戦”の隠し玉に
NEWSポストセブン
被害者の手柄さんの中学時代の卒業アルバム、
「『犯罪に関わっているかもしれない』と警察から電話が…」谷内寛幸容疑者(24)が起こしていた過去の“警察沙汰トラブル”【さいたま市・15歳女子高校生刺殺事件】
NEWSポストセブン
豊昇龍(撮影/JMPA)
師匠・立浪親方が語る横綱・豊昇龍「タトゥー男とどんちゃん騒ぎ」報道の真相 「相手が反社でないことは確認済み」「親しい後援者との二次会で感謝の気持ち示したのだろう」
NEWSポストセブン
「日本国際賞」の授賞式に出席された天皇皇后両陛下 (2025年4月、撮影/JMPA)
《精力的なご公務が続く》皇后雅子さまが見せられた晴れやかな笑顔 お気に入りカラーのブルーのドレスで華やかに
NEWSポストセブン
2024年末、福岡県北九州市のファストフード店で中学生2人を殺傷したとして平原政徳容疑者が逮捕された(時事通信フォト)
《「心神喪失」の可能性》ファストフード中学生2人殺傷 容疑者は“野に放たれる”のか もし不起訴でも「医療観察精度の対象、入院したら18か月が標準」 弁護士が解説する“その後”
NEWSポストセブン
被害者の手柄さんの中学時代の卒業アルバムと住所・職業不詳の谷内寛幸容疑(右・時事通信フォト)
〈15歳・女子高生刺殺〉24歳容疑者の生い立ち「実家で大きめのボヤ騒ぎが起きて…」「亡くなった母親を見舞う姿も見ていない」一家バラバラで「孤独な少年時代」 
NEWSポストセブン
運転席に座る広末涼子容疑者
《広末涼子が釈放》「グシャグシャジープの持ち主」だった“自称マネージャー”の意向は? 「処罰は望んでいなんじゃないか」との指摘も 「骨折して重傷」の現在
NEWSポストセブン
大阪・関西万博が開幕し、来場者でにぎわう会場
《大阪・関西万博“炎上スポット”のリアル》大屋根リング、大行列、未完成パビリオン…来場者が明かした賛&否 3850円えきそばには「写真と違う」と不満も
NEWSポストセブン
真美子さんと大谷(AP/アフロ、日刊スポーツ/アフロ)
《大谷翔平が見せる妻への気遣い》妊娠中の真美子さんが「ロングスカート」「ゆったりパンツ」を封印して取り入れた“新ファッション”
NEWSポストセブン
「週刊ポスト」本日発売! 高市早苗が激白「私ならトランプと……」ほか
「週刊ポスト」本日発売! 高市早苗が激白「私ならトランプと……」ほか
週刊ポスト