4.17「福島震度4」は前兆なのか
そして今、郭博士が新たに厳重な警戒を促している地域がある。JESEAは4月12日、新規で以下の「ピンポイント予測」を発出している。
・北海道・東北地方〈5月10日まで〉〈M5.5±0.5〉
郭博士が解説する。
「4月上旬に北海道から東北にかけての広い範囲で、地表からのガスの噴出と思われる異常を衛星画像データの解析で確認しました。その後、4月17日に最大震度4の福島県沖地震(M4.8)が発生しましたが、5月10日までは再びマグニチュード5~6の大きな地震が起きる可能性が高く、今後も警戒が必要です」
「東北」や「北海道」のほか、今後警戒すべき「首都圏・甲信」「九州南部・南西諸島」の詳細は、全国MAPに記した。最後に郭博士がこう語る。
「現在、ピンポイント予測の的中率は7割程度ですが、さらに研究を続けて8割以上に高めるのが私の目標です。そして南海トラフ地震や首都直下地震といった巨大地震の発生を予測し、被害を未然に防げるようにしたいと考えています」
村井氏からバトンを受け取った郭博士。本誌は今後も「MEGA地震予測」の研究を追い続けていく。
※週刊ポスト2023年5月5・12日