13年間滞在したフランスでは“東洋の真珠”と称され、社交界では引っ張りだこだった。
「当時のパリは社交界華やかなりし時代で、思い入れがいっぱいあるわ。その頃、女性セブンで当時のスターたちと対談させてもらいましたね。本当に感謝してるのよ。
サミー・デイヴィスJr.(歌手)からジャンヌ・モロー(女優)、カトリーヌ・ドヌーブ(女優)、フランク・シナトラ(歌手)、世界一のバレリーナのルドルフ・ヌレエフ。当時のベストスターたちとも私だから会えたのよ。Sさんや当時の編集長が海外まで来てくださったわ。この話をご存じないの? 私の方が女性セブンに詳しいわね」
1990年にニューヨークに移住。2000年代に入り日本のメディアに登場すると一躍注目を集めた。
これまで世界中に建てた家は11軒だが、さらなる計画があるという。
「デヴィ・スカルノ記念館を作りたいの。倉庫にしまったままになってる絵や骨董品を置きたくて、大きな家がほしいんだけど。だから大変な大金持ちのかたと結婚しようかしら(笑い)。私とご年齢が近い殿方の方がいいかしらね(笑い)。後妻業? いいえ、スカルノ姓を変える気持ちはありませんわ」
83才を迎えてなお精力的に活動を続けるデヴィ夫人。大病もせず、歯もすべて自分の歯だ。
「健康診断でどこも異常なしっていうから“どこか悪いところがあるはずでしょ!?”って訊いたくらい(笑い)。もう一度調べてみてと。勝手に年を取ってて、いつの間に83才になったのかしら。まだまだ私は50才ぐらいの気持ちでいますけどね」
最後に女性セブンにエールをもらった。
「女性セブンは毎週読んでるわよ。物事を知るということは知らないということに気がつくこと。私ね、挑戦しないことより、挑む気持ちがなくなったときが年を取ったことだと思うの。女性セブンは60周年で還暦を迎えたのよね。還暦は暦が元に戻るということですから、新しいことに挑戦したらいいですよ」
写真/湯本真庸、女性セブン写真部、岡本武志(特写)
※女性セブン2023年5月11・18日号