『女性セブン』の創刊以来、ジャカルタ、パリ、ニューヨークと世界中で本誌の取材を受け続けてくれたデヴィ夫人(83才)。スキャンダルを書かせていただいたこともあったが、実際本誌の報道をどう感じているのか? 東京にある敷地330平方メートル4階建ての豪邸で胸の内を明かしてくれた。
1963年の女性セブン創刊時から節目で取材をしてきた女性がデヴィ夫人だ。海外の国家元首の妻となった唯一の日本人女性であり、当時本誌では“デヴィ夫人の番記者”もいたほどだ。
「女性セブンの私の専属記者だったSさんは同い年で、娘とも小さい頃から仲よしなの。彼女はジャカルタ、パリ、ニューヨークにも来たわ。飛行機に乗ればファーストクラスの横の席を取って、何かあるとハイヤーで駆けつけて。ハイヤーよハイヤー。あなたたち今日は電車で来たの? 60年代、70年代の雑誌は取材にお金をかけていたわね」
1959年、19才でインドネシア建国の父・スカルノ大統領と結婚。1967年に出産のため日本に帰国。当時、インドネシアは政変が起き、政情不安で戻ることが叶わず、生後7か月の娘を抱えてパリに逃れた。当時の写真を見ながら振り返る。
「これはパリに飛び立つ直前の羽田空港ね。ものすごい数の記者に囲まれて。オオカミが兎を追うがごとく日本中が騒いで、よく抹殺されなかったと思うわよ。当時は二度と日本に帰ってくるものかと思いましたから。あら、この指輪どこにいったかしら。この頃はまだ手がきれいだったわね」