税金を管理する公務員が、あってはならない犯罪に及んだ。4月26日、警視庁赤羽署は強制性交と建造物侵入などの疑いで、東京都主税局職員の梅津裕一容疑者(34)を逮捕した。今年2月26日の未明ごろ、20代の女性に性的暴行を加えたとされる。
「日が回った24時過ぎ、梅津容疑者はJR赤羽駅から自宅に帰ろうとする初対面の女性に声をかけ、駅付近の居酒屋で1時間ほど2人で食事をした。店を出て女性が自宅に帰ろうとしてからもしつこくつきまとい、北区内にある女性のマンションの外階段で、『イヤ』と抵抗する女性に複数回わいせつ行為を繰り返したといいます。
女性は事件後そのまま近くの交番へ通報し、付近の防犯カメラの映像などから犯行が明らかになった。梅津容疑者は調べに対し、『服を脱がせたり、胸を揉んだりしたことは間違いないが、他は酔っていて覚えていない』と、容疑を一部否認しています」(全国紙社会部記者)
都主税局によると、梅津容疑者は2017年29年に入庁し、同局徴収部の主事だった。徴税事務のとりまとめや都税事務所への対応などに当たっており、勤務態度などに問題はなかったという。本人の実像はどのようなものだったのか。
梅津容疑者の自宅は北区内にある低層マンションで、住民は梅津容疑者がよく深夜に帰宅する音が聞こえていたという。
「確かに夜遅い時間に酔っ払って帰ってくることが多くて、ドタバタと大きな音を立てて階段を上がることが何回かありました。酔っているせいか声も大きく、『ただいま~っ!』という声が聞こえてくることもありました。朝は時間がないのか、慌ただしく、急いで出ていく姿を見かけました。朝にゴミ出しで一緒になっても会釈をしてくれるし、スーツ姿で外見も爽やかでした。今回の事件は驚きとしか言いようがありません」(マンション住民)
梅津容疑者が住む同マンションには、「一人暮らしの人はほぼいない」(同前)という。梅津容疑者と同居しているという女性に事件について聞くと、困惑した様子でこう語った。
「詳しいことはまだわかってなくて、すみません……」
公務員として社会的信用を失うだけでなく、同居人女性をも裏切るわいせつ行為に及んでしまった梅津容疑者。一度失った信頼を取り戻すのは容易なことではないだろう。