かつてWBCで侍ジャパンの正捕手も務めた「世界のコバヤシ」はこのまま終わってしまうのか──。5月4日のヤクルト戦で、巨人の小林誠司捕手が今季2度目のスタメン出場を果たした。しかし、1打席目は2回2死一、二塁で力のないサードゴロ、2打席目は4回2死一、三塁でレフトフライとチャンスを潰した。
「小林が打てないのは周知の事実です。過去3シーズンで181打数21安打、打率1割1分6厘しか打てていません。この日は2回、前日2ホーマーの7番・ブリンソンが敬遠され、小林勝負でした。セ・リーグだと、8番で終わると、次の回の攻撃は9番のピッチャーから始まり、確実にワンアウトを計算できる。小林が打線を分断してしまっている。今までに何度も見た光景です」(プロ野球担当記者。以下同)
6回の3打席目はランナーを進めるバッティングで代打・ウォーカーのタイムリーに繋げたが、同点の7回1死一、二塁のチャンスでは代打・大城卓三を送られてベンチに下がった。
「試合で打席に立つ機会がほぼないので、弱点である打力の大幅な向上は今後も考えづらい。首脳陣は6月7日で34歳になるベテランに“経験を積ませる”余裕などありません。小林の代打に出た大城が勝ち越しタイムリーを放ち、2人の差がハッキリと出てしまいました」