阪神はここ10年でBクラスはわずか2回。今や“ダメ虎”と呼ぶ人間もいなくなったが、ことメジャー流出という観点から見れば、完全に“ハズレ”だ。
「これまで阪神からメジャーに行ったのは、新庄剛志、藪恵壹、井川慶、藤川球児、そして藤浪の計5人。新庄以外はすべて投手ですが、のきなみ残念な結果に終わっています。藪はメジャーとマイナーを行ったり来たりでしたし、日本では無双状態だった藤川も、アメリカでは故障でほとんど実力を発揮できずじまい。井川に至っては、約30億円という巨額契約を結びながらわずか2勝に終わり、“ヤンキース史上最悪の契約”とまで言われました。
ポジションもタイプも違う選手をひとまとめにするのは乱暴ですが、阪神からメジャーに行った選手を見ると、“メジャーに挑戦する”というよりも“阪神から出たい”という雰囲気が漂っているような気がして仕方ありません。不甲斐ない成績で激しいヤジに晒され続けた藤浪などは、その典型的な例。甲子園のヤジ攻撃の辛さには同情しますが、それから逃げるのではなく、成績で黙らせるぐらいの根性でなければ、メジャーで成功などあり得ないということでしょう」(前出・野球ライター)
どれだけ酷い成績でも、スタンドからヤジられないアメリカの方がまだマシか。