2023年のドラマ界で一番の話題作といえば、堺雅人(49才)主演で、阿部寛(58才)、役所広司(67才)、松坂桃李(34才)ら豪華キャストが揃う7月スタートのTBS系日曜劇場『VIVANT』(日曜午後9時)だろう。
堺の『半沢直樹』シリーズ、阿部の『ドラゴン桜』『下町ロケット』、役所の『陸王』など、同局のヒット作でメガホンを取り続けてきた福澤克雄監督が手掛ける、ある意味、TBSの集大成ともいえる勝負作だ。
そこでヒロイン役を務めるのは、日本の女優界で一番の才女にして、アクティビスト(活動家)の二階堂ふみ(28才)だ。ある芸能関係者は「昨年、堺さんと阿部さんが初タッグを組むとの噂が流れ始めたときから、誰がヒロイン役なのかと注目されていました。若手屈指の実力派の二階堂さんと聞いたときは、『たしかにこのキャスト陣にも物怖じせずに渡り合えるのは彼女しかいないな』と納得させられました」と話した。
実績はピカイチだ。2009年の役所の初監督映画『ガマの油』で銀幕デビューして、20代前半からは日本アカデミー賞の常連になり、『翔んで埼玉』のようなコメディーから『人間失格 太宰治と3人の女たち』のような文芸作まで、幅広く出演。ドラマでも、2020年上半期のNHK連続テレビ小説『エール』でのヒロイン役で高評価を獲得。同年大みそかのNHK紅白歌合戦紅組司会に抜擢されるほどの出世作となった。
前出の芸能関係者は、二階堂の魅力は芝居だけにとどまらないという。「複数もの雑誌でコラムや書評の連載を持ち、2018年からは写真家としてもデビュー。2021年には『週刊プレイボーイ』の山下智久(38才)の表紙グラビアを撮影したりと、多才なアーティストとしての顔も持っています」(前出・芸能関係者)。
ほかにも、環境問題や動物愛護などの社会問題にも、自身の意見をはっきりと発信して、実際に活動にも参加するほどのアクティビスト。“最も多くの国民が視聴する”NHK紅白歌合戦の司会時にも、常々「女優」として性で括られることに違和感も持っていた二階堂は、「女性が必ずドレスを着なきゃいけないということでもないかな」と、パンツスーツで出演。さらに「アンチレイシズム」(反人種差別)の文字が刻まれた指輪を着用して、「女性だからとか男性だからとか、男性なのに女性なのにじゃなくて、みんなそれぞれが違うっていうのが当たり前になるといいな」と、メッセージを発信していた。
また、4月に公開された、映画・映像業界の労働環境などの改善を訴える統括機関「日本版CNC」を設立しようという活動(日本版CNC設立を求める会)のPR動画のナレーションも担当した。一浪をしてまでも受験勉強をして慶應大学総合政策学部に合格した才女は、常に高い意識で、学び、発信し続けているのだ。
「大谷翔平選手、羽生結弦さんと同じ1994年生まれの28才。その若さで、スポーツ選手とは違う畑で、社会問題とも真剣に向き合うのは、並々ならぬ胆力が必要です」(前出・芸能関係者)