観客のコール声出しも解禁となったこの春。全国各地で、数多くのアーティストが盛況なライブを行った。4月21日の都内・中野サンプラザでは、ロックバンド「ゲスの極み乙女」が、東名阪ツアーの千秋楽を無事に終えていた。楽屋口から、メンバーたちと一緒に出てきたボーカル&ギターの川谷絵音(34才)も、少々お疲れの足取りで車に乗って去っていった。
この奇抜なバンド名が世間を騒がせてから、実に7年が経った。
2016年1月に『週刊文春』が報じた、タレントのベッキー(39才)との不倫騒動。「ゲス不倫」、「センテンススプリング」といった造語まで生み出して、有名人の不倫ニュースのエポックメーキングにまでなった一件だった。
ある芸能関係者は「当時までは国内屈指の好感度タレントだったベッキーさんは、実質的なタレント生命を失うまでの大ダメージを負ってしまった。一方の川谷さんは奥さんと離婚する事態になったものの、半年後には新恋人と撮られるなど、ベッキーさんほどダメージを受けずという結果でした。CM本数が重要視されるマルチタレントと、作品で勝負するミュージシャンの違いと言えるのかもしれません」と振り返る。
タレントゴシップにおいて“国民的世論”を左右するのは、一般女性層の意見。略奪愛だっただけに、ベッキーへの風当たりはすさまじかった。
その後のベッキーは、日経新聞に掲載された1面広告で大胆に背中を露出する姿を披露したり、所属事務所を退所したりと試行錯誤を繰り返したが、数多くのCMやバラエティーのレギュラー番組は、あっという間に消えた。2019年1月に元プロ野球選手の片岡治大氏(40才)と結婚し、二児の娘の母となるなど私生活では幸せを掴んだが、仕事面では依然苦戦が続いている。
「昨年からはYouTuberデビューをしましたが、チャンネル登録者数は約1万9000人と苦しい。スキンケアブランドのプロデュースやアート活動など幅広く動いていくなかで、再浮上のきっかけを探っている状況ですね。一方の川谷さんは、順調のように見えます。そもそもバンド名から『ゲス』を名乗っていて、イメージのギャップが少なかった分、生き延びれたともいえます(笑い)」(前出・芸能関係者)