侍ジャパンメンバーとして、大谷翔平やダルビッシュ有、ラーズ・ヌートバーらと共にWBC制覇に貢献した西武の主砲・山川穂高に強制わいせつ致傷疑惑が報じられた。
文春オンラインによると山川は昨年、20代の女性と都内で食事をした後、ホテルで女性を無理やり押し倒し、下半身から出血する怪我を負わせたという。警察は強制わいせつ事件として被害届を受理し、山川はWBC後に取り調べを受けている。山川は取材に対してホテルに行って女性に怪我を負わせたことは認めたが、無理やり行為に及ぼうとしたことは真っ向から否定している。
報道翌日の5月12日、西武は山川を登録抹消した。球団は「総合的に判断してコンディション的に抹消」と説明しているが、報道の影響であることは明らかだ。スポーツ紙デスクが語る。
「もちろん警察の捜査次第ですが、野球選手も昔のようにスキャンダルを起こしても活躍すればいいというわけにはいかなくなっている。昨年発覚した巨人・坂本勇人の中絶堕胎騒動では、球団が表向きの処分を下さなかったことに世間から大きな批判が起きた。西武としては松井稼頭央監督に泥を塗る訳にはいかない」
元々西武はコンプライアンスに厳しい球団として知られている。2017年12月には週刊誌に報じられたわけでもないのに、選手の不倫を匿名ながらマスコミに発表したほど。2020年10月には平尾博嗣・二軍打撃コーチ(当時)が二軍選手2人の私物を盗んだとして契約解除を下している。そのため、西武が厳しい対応を行なうと見る向きが強いのだ。
「山川自身がどこまでこの問題の重さを理解しているのかはわからないが、山川は坂本とは違って刑事事件です。もしも逮捕・起訴となれば球界全体の問題です」(同上)