便秘や軟便といった症状は、恥ずかしさから他人に相談しづらく、また健康への影響についても十分に理解されているとは言いがたい。そんなお悩みを長年抱えてきたタレントのテリー伊藤氏(73)とともに、専門家に取材した。
健康との結びつきが強い腸内環境だが、その状態の良し悪しを自分で見極めることは難しい。
そこで簡易的な「検査キット」が有効となる。そのひとつが、WEBサービスの「大正製薬ダイレクト」で購入できる健康チェッカー『腸内環境』だ。
ネットで注文すると自宅に届き、採尿した検体を郵送すると、腸内の腐敗物質の量を測定してくれる。開発を担当した株式会社ヘルスケアシステムズ商品企画部の安竹良礼氏が説明する。
「チェッカーでは、尿に排出された『インドキシル硫酸』という物質から、腸内の『インドール』という腐敗物質の量を測定しています。インドールは食生活やストレスなど、様々な原因があって腸内で生み出されます。これが腸管から肝臓へと移動し、インドキシル硫酸に変換された後、尿として体外に排出される、という仕組みです」
検査の結果は約2週間で届き、A(腐敗物質が少ない)からD(多い)の4段階で判定される。
実に40年ほど便秘に悩み続けてきたテリー氏の結果は「D」判定。「腐敗物質が多いと、どう健康を害するの?」と不安げなテリー氏に、前出・安竹氏が説明する。
「この結果は病気を診断するものではないので、どう健康を害するとは一概には言えませんが、腐敗物質が多いと、腸内で毒性のアンモニアや硫化水素などの有害物質、発がん性物質などが増え、腸内環境にダメージを与える可能性があります。
テリーさんのようにD判定となったら、病院で医師に相談して食生活を見直したり、サプリや整腸剤などを活用しながら腸内環境の改善に役立ててください。健康チェッカー『腸内環境』の価格は1回4950円(税込)と専門機関の検査よりお手頃なので、お気軽に試してみていただきたいと思います」
取材/河合桃子 撮影/井上たろう
※週刊ポスト2023年5月19日号