来年1月から始まる大河ドラマ『光る君へ』で主演の紫式部役を演じることが決まっている、吉高由里子(34)。撮影は今夏から始まる予定で、脚本を務める大石静氏は会見で「平安王朝の権力闘争といった“セックス・アンド・バイオレンス”を描きたい」と語り、話題となった。NHK関係者はこう語る。
「紫式部は、日本最古の女性文学であり大長編の恋愛物語でもある『源氏物語』を手掛けたとされます。当時の宮廷は権力闘争やら恋愛や裏切りの宝庫。紫式部は宮仕えをしながら、時の権力者である藤原道長の支援のもとで物語を描き続けました。
『光る君へ』はリアルとフィクションの世界を行き来するラブストーリーになると思われます。NHKの夜8時の時間帯とはいえ、『源氏物語』を描くうえで男女のロマンスを回避することは不可能に近い。『源氏物語』自体には直接的な性的描写はほとんどありませんが、それが読み手の想像を刺激するため、むしろ大河ドラマ向きともいえます。また、今回は主演、脚本、チーフプロデューサー、チーフ演出のメインどころ4役をすべて女性が担当するという大河ドラマ史上初の布陣。どんな形でロマンスが描かれるのか、主演の吉高さんの演技とともに、局内のスタッフも固唾を飲んで見守っています」
吉高は高校1年生のときに原宿でスカウトされ、芸能界入り。当初は小さな事務所での活動だったが、ほどなくして大手芸能事務所アミューズに吸収合併されたため、アミューズ所属となった。映画ライターが解説する。