北海道釧路町で小学校教諭の小阪志保さん(39)が殺害された事件で、北海道警は5月6日、殺人の容疑で釧路市内に住む介護士の藤山功至容疑者(37)を逮捕した。藤山容疑者は容疑を認めており、「事件直前に口論になった」などと供述している。実は、藤山容疑者には過去の事件との関連性が囁かれている。
小坂さんが殺害されたのは5月3日。彼女が住んでいた釧路町の共同住宅の1室で悲劇は起こった。捜査関係者が話す。
「事件現場となった小阪さんの自宅からは血のついた包丁が2本見つかっており、これが凶器とみられています。遺体の腕などには襲われた際に負ったとみられる防御創が複数あり、胸などに10箇所以上の傷を負っていました。刃物で襲われ、必死に抵抗した形跡がうかがえます。胸の傷の一部は骨まで達していて、これが致命傷になったのではないか。犯行からは強烈な殺意が感じられます。
小阪さんと藤山容疑者の関係性は元交際相手と見られていて、現在、2人が出会った経緯などを捜査中です。藤山容疑者は介護関係の仕事についており、職場内でも、容疑者による執拗なストーカー行為などがあったという情報もある。犯行当時、被害者宅は施錠されており、藤山容疑者は小阪さん宅の合鍵を持っていた可能性もあります」
容疑を認めている藤山容疑者は、事件後、自身で警察に通報したという。
「取り調べでは、『復縁を求める中で口論になった』という趣旨の話をしています。事件後、藤山容疑者は自ら警察に通報しているが、警察官が駆けつけた時には首から血を流し、意識がない状態でした。その後回復したので逮捕したのですが、藤山容疑者は『自分も死ぬつもりだった』と話している」(前出・捜査関係者)
藤山容疑者は、SNS上で出会いを求めていた形跡が見受けられる。