ライフ

医師が始めた毎日1万歩の「ながら散歩健康法」 “第2の心臓”ふくらはぎを鍛えよう

血圧を下げるために歩行による運動を始めたという上昌広医師

血圧を下げるために歩行による運動を始めたという上昌広医師

 東大医学部卒で医療ガバナンス研究所理事長の上昌広医師は、歳とともに高くなる血圧を下げるために歩行による運動を始めたが、その背景には自身の「家系」も影響していたという。上医師が自身が実践する健康法について語ってくれた。

 * * *
 私は薬の服用は最低限にしながら、「歩く」ことを意識して、血圧をコントロールしています。そうしている理由は、家族が若くして亡くなった際の経過を振り返った結果、血圧が気になるからです。

 私の父方の家系の男性は50歳を迎えることなく早死にすることが続いており、私が知る限り、血圧が高い家系であることは事実。例えば私が高校生の時に亡くなった父は、30代に1型糖尿病を患い、その後は合併症を起こして人工透析も受けました。糖尿病由来かは不明ですが、血圧も高かったのです。

 母方の祖父は軍医でしたが、若くして脳卒中を起こし、朝、布団のなかで亡くなっていたそうです。

 私も若い頃から比較的数値が高かったのですが、30代までは仕事に没頭していて、あまり気にしていませんでした。しかし、40代に入って健康診断で血圧が140を超えたことで気にするようになり、それから「歩く」ことに努めるようになりました。

 2020年までは1日平均6500~8000歩でしたが、コロナ禍を経てグッと増え、いまは平均1万歩を超えています。

死亡リスクが減少

 あえて歩く時間を作るのではなく、診療後に一駅分歩くなどの「ながら散歩」を実践しています。事務所での作業中、近所のカフェに場所を移せば、外を歩いて太陽の光を浴びることができます。日光浴は骨を丈夫に保つのに必要なビタミンDの生成にも役立ちます。

 スマホやスマートウォッチなどで歩数が手軽に測れることも、歩くモチベーション維持に役立ちます。最近はオーディオブックで村上春樹の小説を聴きながら歩いています。そうした文明の利器は「ながら健康法」に向いていると思います。

 血圧を下げるために「歩くこと」を選んだのは、高血圧には運動療法が効果的だと考えられているからです。

関連記事

トピックス

2014年に結婚した2人(左・時事通信フォト)
《仲間由紀恵「妊活中の不倫報道」乗り越えた8年》双子の母となった妻の手料理に夫・田中哲司は“幸せ太り”、「子どもたちがうるさくてすみません」の家族旅行
NEWSポストセブン
詐称疑惑の渦中にある静岡県伊東市の田久保眞紀市長(左/Xより)
《大学時代は自由奔放》学歴詐称疑惑の田久保市長、地元住民が語る素顔「裏表がなくて、ひょうきんな方」「お母さんは『自由気ままな放蕩娘』と…」
NEWSポストセブン
遠野なぎこ(本人のインスタグラムより)
《自宅から遺体見つかる》遠野なぎこ、近隣住民が明かす「部屋からなんとも言えない臭いが…」ヘルパーの訪問がきっかけで発見
NEWSポストセブン
大谷翔平(時事通信)と妊娠中の真美子さん(大谷のInstagramより)
《大谷翔平バースデー》真美子さんの“第一子につきっきり”生活を勇気づけている「強力な味方」、夫妻が迎える「家族の特別な儀式」
NEWSポストセブン
詐称疑惑の渦中にある静岡県伊東市の田久保眞紀市長(HP/Xより)
田久保眞紀市長の学歴詐称疑惑 伊東市民から出る怒りと呆れ「高卒だっていい、嘘つかなきゃいいんだよ」「これ以上地元が笑いものにされるのは勘弁」
NEWSポストセブン
東京・新宿のネオン街
《「歌舞伎町弁護士」が見た性風俗店「本番トラブル」の実態》デリヘル嬢はマネジャーに電話をかけ、「むりやり本番をさせられた」と喚めき散らした
NEWSポストセブン
横浜地裁(時事通信フォト)
《アイスピックで目ぐりぐりやったあと…》多摩川スーツケース殺人初公判 被告の女が母親に送っていた“被害者への憎しみLINE” 裁判で説明された「殺人一家」の動機とは
NEWSポストセブン
遠野なぎこ(本人のインスタグラムより)
《女優・遠野なぎこのマンションで遺体発見》近隣住民は「強烈な消毒液の匂いが漂ってきた」「ポストが郵便物でパンパンで」…関係者は「本人と連絡が取れていない」
NEWSポストセブン
記者が発行した卒業証明書と田久保市長(右/時事通信)
《偽造or本物で議論噴出》“黄ばんだ紙”に3つの朱肉…田久保真紀・伊東市長 が見せていた“卒業証書らしき書類”のナゾ
NEWSポストセブン
JESEA主席研究員兼最高技術責任者で中国人研究者の郭広猛博士
【MEGA地震予測・異常変動全国MAP】「箱根で見られた“急激に隆起”の兆候」「根室半島から釧路を含む広範囲で大きく沈降」…5つの警戒ゾーン
週刊ポスト
盟友である鈴木容疑者(左・時事通信)への想いを語ったマツコ
《オンカジ賭博で逮捕のフジ・鈴木容疑者》「善貴は本当の大バカ者よ」マツコ・デラックスが語った“盟友への想い”「借金返済できたと思ってた…」
NEWSポストセブン
米田
《チューハイ2本を万引きで逮捕された球界“レジェンド”が独占告白》「スリルがあったね」「棚に返せなかった…」米田哲也氏が明かした当日の心境
週刊ポスト