歌い出しから5人は肩を震わせ、大粒の涙がメンバーの頬を伝った。5月20日、King & Prince(以下キンプリ)がNHKの音楽番組『Venue101』に生出演し、5人そろってのラストパフォーマンスを行った。
ダンスナンバーの『ichiban』とデビュー曲『シンデレラガール』を披露した後、5人がスタジオで歌ったのはファンや関係者への感謝を込めた切ないバラード『Beautiful Flower』。こらえきれずに泣きながら歌う平野紫耀(26才)と高橋海人(24才)を神宮寺勇太(25才)と永瀬廉(24才)が励まし、岸優太(27才)はカメラに背を向けて涙を拭った。「ありがとう」の言葉で締めくくられた感動的なステージは大きな反響を呼び、メンバーにとっても生涯忘れられないステージとなった。
「顔をくしゃくしゃにして号泣していた平野さんは『こんなに泣くはずじゃなかった』と照れながらも、最後に感謝の言葉を言えたことで晴れやかな気持ちになれたといいます。ファンサイトに事前にアップされた告知動画の5人には表情が暗いという指摘もあったので、笑顔で終われたことに関係者も安堵していました」(テレビ局関係者)
5月22日をもって平野と岸、神宮寺の3人が脱退し、キンプリは今後、高橋と永瀬の2人体制となる。
「平野さんと神宮寺さんは脱退と同時に事務所を退所し、夏に映画の公開を控えている岸さんは9月30日をもって退所することが発表されました。岸さんはブログでも『それまで自分のできることを全力でやり遂げるのでみなさん見ていてください!!』と決意を新たにしています」(前出・テレビ局関係者)
退所後の3人の行く先については業界内でも揣摩臆測が飛び交っているが、ここに来てにわかに注目を浴びているのが彼らが慕う滝沢秀明氏(41才)の動向だ。
「今年3月に滝沢さんが立ち上げた新事務所『TOBE』が本格始動し、オーディションで新人を募集しているのです。
昨年10月末にジャニーズ事務所を退所した後、滝沢さんは『一般人』になったことを強調していましたが、会社を設立した際には『いろいろ考えた結果、もう一度エンターテインメントの人生を歩もうと決意いたしました』と宣言しました。いま、その滝沢さんが水面下で進めているビッグプロジェクトに、ジャニーズを退所した複数のタレントが“共鳴”しているというのです」(芸能リポーター)
オーディションはすでに東京と大阪の2か所で行われ、同社の公式YouTubeでは応募した少年たちがダンスや歌に挑戦する映像が公開されている。
「審査の雰囲気はさながらジャニーズJr.のオーディション。滝沢さんが社長を務めた『ジャニーズアイランド』の元関係者や、Jr.のダンスを指導していた著名な振付師も参加しているようです」(前出・芸能リポーター)
生前のジャニー喜多川社長(当時)から“後継者”に指名された滝沢氏は、ジャニー氏の身近でタレントの発掘や育成のノウハウ、舞台の演出術などを学んできた。Jr.時代にもオーディションに同行し、審査員として席についたこともある。