「国民の皆様より寄せていただいている温かいお気持ちに対して、改めて感謝の気持ちをお伝えしたいと思います」
6月9日、天皇皇后両陛下がご成婚30周年を迎えられ、そうお言葉を公表された。また、愛子さまとご家族3人でご養蚕に取り組まれた際の写真も公開。雅子さまと愛子さまのお耳に輝くパールのイヤリングがまぶしい「真珠婚」にふさわしい一枚だ。
皇族方のファッションの特徴のひとつに“上質なアイテムを長きにわたって愛用される”ということがある。両陛下のご成婚30周年にあわせて公開された写真で、雅子さまと愛子さまがつけていたイヤリングもその1つ。本誌『女性セブン』の徹底調査でわかった「華やかなご愛用品」の数々を公開します。
●バッグ
都内の百貨店で開催された両陛下のご成婚30周年を記念した企画展へお出かけになった際、愛子さまがお持ちになったのは水色に花柄のショルダーポーチ。実は愛子さまが14才のときに奈良県を訪問された際と同じもの。なんと、約7年にわたってお使いになっている愛用ぶりだ。
●イヤリング
両陛下のご成婚30周年で公開された写真で雅子さまと愛子さまがつけていたイヤリングは、どちらも雅子さまがつけられたことのあるもの。雅子さまの四つ葉のイヤリングは那須御用邸でのご静養、愛子さまの花の形のイヤリングは須崎御用邸でのご静養でつけられていた。もしかすると雅子さまは、大人になられた愛子さまとアクセサリーをシェアされているのかも。
●ブローチ
雅子さまの“定番ファッション”といえば、胸元に輝くブローチ。お召しになるドレスにあわせて多様なブローチを選ばれるが、ボルドーのドレスにはこちらのブローチがお気に入り。19年以上にわたって愛用されている。右写真は新年一般参賀、中央と左は上皇さま(当時は天皇陛下)のお誕生日の一般参賀。中央と左は、ドレス・帽子も同じものをお召しになった。
高校を卒業されて以降、アクセサリーを身につける機会も増えてきた愛子さま。雅子さま譲りの“ブローチ使い”も発揮され、ワンポイントで華やかさを演出されている。雅楽演奏会のご鑑賞やイギリスを訪問される両陛下のお見送りの際につけられたブローチは、皇室とつながりの深いジュエリーブランド「ミキモト」のもの。流れるような曲線とパールのバランスが美しい、高級感あふれる代物だ。
●靴
白と黒のバイカラーの靴は雅子さまのお気に入り。愛子さまがお生まれになる以前は、同様の形のヒールの高いものをお召しになっていたことも。皇室の方々はひとつのものをメンテンスされ、サイズや形を調整されながら長く使い続けるというから、この靴もそうして調整されたものではないだろうか。
●ブラウス
犬の柄が特徴的なスカーフ地のブラウス。1990年代から愛用されている、まさに“20年選手”だ。同じ柄を袖と襟口に使ったオートクチュール的な作りで、上品に着こなされている。
●ストール
ふんわりと垂らすことで、柔らかな雰囲気を醸し出すストール。雅子さまは花柄模様の美しいシャネルのストールがお気に入りで、2014年のお誕生日写真以来、新型コロナ関連のご進講などさまざまな場面で着用されている。
●ドレス
2018年に結婚し皇室を離れた守谷絢子さんが、饗宴の儀で着ていた緑色のドレスは、祖母・百合子さまがお召しになっていたもの。代々よいものを受け継いでいく“ものを大切にするお心”は、こうしたところにも垣間見えるのだ。
※女性セブン2023年6月29日号