国内

【射撃訓練中に3人死傷】元自衛官が明かす「10年前にも候補生が上官にキレて銃口を向けたことがあった」発砲には至らず

岐阜市にある陸上自衛隊「日野基本射撃場」(外観)

岐阜市にある陸上自衛隊「日野基本射撃場」(外観)

 岐阜市にある陸上自衛隊「日野基本射撃場」で6月14日、自衛官候補生の男(18)が隊員に向け小銃を発射し、3人が撃たれ2人が死亡した。自衛官による意図的な発砲で死者が出たのは、1984年2月、山口市の陸上自衛隊・山口射撃場で当時20代の男性隊員が射撃訓練中に他の隊員に向けて銃を発射し、隊員1人が死亡、3人が重軽傷を負った事件以来、約40年ぶりである。

 やはり、今回の事件は“これまでならあり得ないこと”だったのか。30代の元自衛隊員は、過去の実体験から「そうは思わない」と断言する。

「ニュースを見ていると『自衛隊員が訓練中、他の隊員に銃口を向けるなんてありえない』と言われています。しかし、私自身は経験上、そうは思えません。私が自衛隊にいた時にも、訓練中、発砲に至らないまでも人に銃口を向けるということが、実際に起きました。

 10年ほど前、私の所属していた駐屯地で、ある候補生が射撃訓練中、上官に銃口を向けるという事件がありました。その候補生は上官から怒号を浴びせられて、キレちゃって銃口を向けてしまったらしいです。ただし、引き金は引いておらず、最悪の事態は免れました。

 銃口を向けられた上官はひどく驚いていたそうです。その後、この件が表に出ることはありませんでした」

関連記事

トピックス

ブラジルを公式訪問している佳子さま(写真/アフロ)
佳子さま、外交関係樹立130周年のブラジルを公式訪問 子供たちと笑顔でハイタッチ、花柄のドレス姿も 
女性セブン
「寂しい見た目」の給食に批判が殺到(X /時事通信フォト)
《中国でもヤバい給食に批判殺到》ラー油かけご飯、唐揚げ1つ、「ご飯にたまご焼きだけ」と炎上した天津丼…日本・中国で相次ぐ貧相給食の背景にある“事情の違い”
NEWSポストセブン
来来亭・浜松幸店の店主が異物混入の詳細を明かした(右は来来亭公式Xより)
《“ウジ虫混入ラーメン”が物議の来来亭》店主が明かした“当日の対応”「店舗内の目視では、虫は確認できなかった」「すぐにラーメンと餃子を作り直して」
NEWSポストセブン
家出した中学生を自宅に住まわせ売春させたとして逮捕された三ノ輪勝容疑者(左はInstagramより)
《顔面タトゥーの男が中学生売春》「地元の警察でも有名だと…」自称暴力団・三ノ輪勝容疑者(33)の“意外な素顔”と近隣住民が耳にしていた「若い女性の声」
NEWSポストセブン
山本賢太アナウンサーのプロフィール。「人生は超回復」がモットー(フジテレビ公式HPより)
《後悔と恥ずかしさ》フジ山本賢太アナが過去のオンラインカジノ利用で謝罪 「うちにも”オンカジ”が…」戦々恐々とする人たち
NEWSポストセブン
親日路線を貫いた尹政権を「日本に擦り寄る屈辱外交」と断じていた李在明氏(時事通信フォト)
韓国・李在明新大統領は親中派「習近平氏の接近は時間の問題」、高まる“日本有事”リスク 日米韓による中国包囲網から韓国が抜ける最悪のケースも
週刊ポスト
田中真一さんと真美子さん(左/リコーブラックラムズ東京の公式サイトより、右/レッドウェーブ公式サイトより)
《真美子さんとの約束》大谷翔平の義兄がラグビーチームを退団していた! 過去に大怪我も現役続行にこだわる「妹との共通点」
NEWSポストセブン
異物混入が発覚した来来亭(HP/Xより)
《「来来亭」の“ウジムシ混入ラーメン”動画が物議》本部が「他の客のラーメンへの混入」に公式回答「(動画の)お客様以外からのお問い合わせはございません」
NEWSポストセブン
金スマ放送終了に伴いひとり農業生活も引退へ(常陸大宮市のX、TBS公式サイトより)
《金スマ『ひとり農業』ロケ地が耕作放棄地に…》名物ディレクター・ヘルムート氏が畑の所有者に「農地はお返しします」
NEWSポストセブン
6月9日付けで「研音」所属となった俳優・宮野真守(41)。突然の発表はファンにとっても青天の霹靂だった(時事通信フォトより)
《電撃退団の舞台裏》「2029年までスケジュールが埋まっていた」声優・宮野真守が「研音」へ“スピード移籍”した背景と、研音俳優・福士蒼汰との“ただならぬ関係”
NEWSポストセブン
小室夫妻に立ちはだかる壁(時事通信フォト)
《眞子さん第一子出産》年収4000万円の小室圭さんも“カツカツ”に? NYで待ち受ける“高額子育てコスト”「保育施設の年間平均料金は約680万円」
週刊ポスト
清原和博氏は長嶋さんの逝去の翌日、都内のビル街にいた
《長嶋茂雄さん逝去》短パン・サンダル姿、ふくらはぎには…清原和博が翌日に見せた「寂しさを湛えた表情」 “肉体改造”などの批判を庇ったミスターからの「激励の言葉」
NEWSポストセブン