(C)中西圭三

放送中の『中西圭三の朝ぶら散歩』で出合った北海道・トマムの雲海。「時間帯、季節、気候条件が完璧に合わないとまず見られない光景なので、本当にラッキーでした」(C)中西圭三

「このかまきりは、この玉飾りがお気に入りみたいで、初めて見たときはまだ小さかったのに、このとき(夏に撮影)には、すっかり大きくなっていました。やっぱりここが好きなんですね」(C)中西圭三

「このかまきりは、この玉飾りがお気に入りみたいで、初めて見たときはまだ小さかったのに、このとき(夏に撮影)には、すっかり大きくなっていました。やっぱりここが好きなんですね」(C)中西圭三

 この風景をひとりで見ているのはもったいないと思い、Twitterで日の出写真を発信し始めると、多くの人からうれしいコメントが届き始めた。

「その反応が楽しくて続けるうちに、『早起きの番組をやってみませんか?』と声がかかったんです。趣味が仕事に結びつくとは、まったく予期していませんでした」

 元来散歩好きで、2時間歩くこともある。歩きながらフレーズが浮かぶことも度々だ。

「気分が高揚してくると、鼻歌がついて出てくることがあります。歩きながら、頭の中に鳴っているコードだけで作り上げていくのは心地いいですね」

 朝散歩で生まれた曲の中には、校歌もあるという。

「売野雅勇さんの詞に合わせて、外国の国歌のような壮大なイメージの曲を考えていたら、早朝の築地でメロディーが浮かんだんです! 朝の清々しさや神々しさが旋律に乗り、朝だからこそ生まれた曲になりました」

 朝散歩の楽しみ方を、改めて聞いてみると……。

「ぼくは心地よさを求めて歩いているので、車の通らない道が好きですね。東京は整備された遊歩道がたくさんあります。たとえば隅田川沿いに整備された『隅田川テラス』は、築地からまっすぐ歩けば浅草まで行けるんです。

 また、名所の由来碑を見ながら『芭蕉はここに住んでたの?』『明石町に外国人居留地があったのか』なんて歴史を感じながら歩くのも好きですね」

 早く起きた人だけが享受できる“特別な世界”。知らずにいるのは、もったいないかもしれませんよ。

【プロフィール】
中西圭三/1991年デビュー。『Woman』(1992年)、『You And I』(1993年)のほか、楽曲提供『Choo Choo TRAIN』(1991年)、『Timing』(1998年)など、長く歌い継がれる名曲を作り続けている。現在、『中西圭三の朝ぶら散歩』(旅チャンネル)がスカパー!、TOKYO MX1などで放映中。

 7月15日に開催の「売野雅勇 作詞活動40周年記念オフィシャル・プロジェクト〜MIND CIRCUS SPECIAL SHOW『それでも、世界は、美しい』」(東京国際フォーラム ホールA)にゲスト出演する予定。売野さんが作詞を手がけた中西作品を集めたベストアルバム『YELL, STEPS & SONGS -売野雅勇YEARS BEST-』(7月12日発売)には、前述の校歌も収録予定だ。

取材・文/佐藤有栄

※女性セブン2023年6月29日号

関連記事

トピックス

紅白初出場のNumber_i
Number_iが紅白出場「去年は見る側だったので」記者会見で見せた笑顔 “経験者”として現場を盛り上げる
女性セブン
ストリップ界において老舗
【天満ストリップ摘発】「踊り子のことを大事にしてくれた」劇場で踊っていたストリッパーが語る評判 常連客は「大阪万博前のイジメじゃないか」
NEWSポストセブン
大村崑氏
九州場所を連日観戦の93歳・大村崑さん「溜席のSNS注目度」「女性客の多さ」に驚きを告白 盛り上がる館内の“若貴ブーム”の頃との違いを分析
NEWSポストセブン
弔問を終え、三笠宮邸をあとにされる美智子さま(2024年11月)
《上皇さまと約束の地へ》美智子さま、寝たきり危機から奇跡の再起 胸中にあるのは38年前に成し遂げられなかった「韓国訪問」へのお気持ちか
女性セブン
佐々木朗希のメジャー挑戦を球界OBはどう見るか(時事通信フォト)
《これでいいのか?》佐々木朗希のメジャー挑戦「モヤモヤが残る」「いないほうがチームにプラス」「腰掛けの見本」…球界OBたちの手厳しい本音
週刊ポスト
野外で下着や胸を露出させる動画を投稿している女性(Xより)
《おっpいを出しちゃう女子大生現る》女性インフルエンサーの相次ぐ下着などの露出投稿、意外と難しい“公然わいせつ”の落とし穴
NEWSポストセブン
田村瑠奈被告。父・修被告が洗面所で目の当たりにしたものとは
《東リベを何度も見て大泣き》田村瑠奈被告が「一番好きだったアニメキャラ」を父・田村修被告がいきなり説明、その意図は【ススキノ事件公判】
NEWSポストセブン
結婚を発表した高畑充希 と岡田将生
岡田将生&高畑充希の“猛烈スピード婚”の裏側 松坂桃李&戸田恵梨香を見て結婚願望が強くなった岡田「相手は仕事を理解してくれる同業者がいい」
女性セブン
電撃退団が大きな話題を呼んだ畠山氏。再びSNSで大きな話題に(時事通信社)
《大量の本人グッズをメルカリ出品疑惑》ヤクルト電撃退団の畠山和洋氏に「真相」を直撃「出てますよね、僕じゃないです」なかには中村悠平や内川聖一のサイン入りバットも…
NEWSポストセブン
注目集まる愛子さま着用のブローチ(時事通信フォト)
《愛子さま着用のブローチが完売》ミキモトのジュエリーに宿る「上皇后さまから受け継いだ伝統」
週刊ポスト
連日大盛況の九州場所。土俵周りで花を添える観客にも注目が(写真・JMPA)
九州場所「溜席の着物美人」とともに15日間皆勤の「ワンピース女性」 本人が明かす力士の浴衣地で洋服をつくる理由「同じものは一場所で二度着ることはない」
NEWSポストセブン
イギリス人女性はめげずにキャンペーンを続けている(SNSより)
《100人以上の大学生と寝た》「タダで行為できます」過激投稿のイギリス人女性(25)、今度はフィジーに入国するも強制送還へ 同国・副首相が声明を出す事態に発展
NEWSポストセブン