会見場に並べた椅子を重ね、部屋の隅へと運ぶ男の後ろ姿には、一世一代の記者会見をやりきった達成感と満足感が滲んでいるようにも見えた。普段は寡黙にキャンドルを灯し、被災地で平和と慰霊のために祈りを捧げる男が涙ながらに語った約90分のやり取りは、彼の家族への思いをうかがわせるには充分だった。
《妻・広末涼子が、育児放棄をしたことはいままで一度もありません。私にとっても良き妻ですし、何よりも子供たちにとって最高の母親であり、家族や親戚の中でも最も頑張る、素敵な女性です》(会見時のジュン氏の発言・《 》内以下同)
6月18日、広末涼子(42才)の夫、キャンドル・ジュン氏(49才)が都内で記者会見を開いた。その冒頭、ジュン氏は関係各所に迷惑をかけたと謝罪した上で、人気シェフ・鳥羽周作氏(45才)との不倫騒動に揺れる妻を擁護した。
異例づくしの会見で、ジュン氏はたったひとりで受付、会場設営、司会を担当。前半は1時間弱にわたってジュン氏がひとりで語り、後半の30分は記者を壇上に上げ、対談形式で質疑応答を行った。
「突然始まったジュン氏の“自分語り”に集まった報道陣は面食らいました。10代の頃『何のために生まれてきたんだろう』と思い悩みキャンドルと出会ったことや、世界平和を訴えて広島や長崎、ニューヨークなどを訪れてキャンドルを灯していることを訥々と語りました。東日本大震災後は福島に通い続け、反原発を掲げて被災地に寄り添っていることも明かしました。
ここから、妻の不貞行為や相手への怒りをぶちまけるとは想像できない。そんなプロローグでした」(会見に出席した記者)
『週刊文春』(6月8日発売号)に、広末と鳥羽氏の不倫スキャンダルが掲載されると広末家を取り巻く環境は一変した。だが、ジュン氏によれば、報道前から妻の不貞には気づいており、広末からは「離婚してほしい」と告げられていたという。そして、ジュン氏はスキャンダルが出る以前に、ひとり家を出て別居生活を送っていた。
衝撃の事実が次々と明かされた会見は、ジュン氏が強く望んだものだった。
「ジュン氏は会見することを広末さんには相談せず、自分の意思で決めたそうです。文春が第2弾で報じた、広末さんから鳥羽さんへの“ラブレター”はジュン氏が流出させたのではとの疑惑がありましたが、本人は会見できっぱりと否定。そして、広末さんの“余罪”にまで言及し、今回が初めてでないことを明かしました。
まさかの夫からの“暴露”に会場は騒然としましたが、彼の本意はそこになかった。朴訥とした口調で、真剣にいまも広末さんのことを思っていることが伝わりました」(前出・記者)
仕事相手を自宅に招いていた
会見でジュン氏は鳥羽氏の以前にも、不倫トラブルがあったことを明言した。
《相手方と示談した話ですので詳しくは話しませんが、過去にそういう(不倫相手とやり取りする)LINEを見て、相手を確認して、彼女にわからないように相手のところに行き、決着をつけたこともありました。でも、もうそういうことをしたくないし、できればとどまってほしいなと思っていました》