CM・ドラマに引っ張りだこの広瀬すず(24)。6月9日公開の映画『水は海に向かって流れる』では主人公のOL役を務めた。公開直前イベントでは「出会って影響を受けた人」として、姉・広瀬アリス(28)の名をあげる一幕があった。
「影響を受けたというか、同じ道へ導いてもらっている。姉が進んだ道の後ろをついて行ってるなと」
“仲良し姉妹”として知られる2人だが、ベテラン芸能ライターは「すずさんが女優として姉への敬意を表現したのは初めてではないか」とした上で、その理由について、「2人の芸能界での“立ち位置の変化”がある」(同前)という。
2008年に先にアリスが芸能界デビューした後、2012年にすずがデビュー。しかしその後、すずが2015年に映画『海街diary』などでブレイクして以来、アリスはすずの後塵を拝していた。
「当時すずさんは『ねえね(姉)よりも仕事が多くて、よく思われてないかも』と周囲に漏らすこともあったと聞きます。アリスさんも当時、『自分の存在がコンプレックスだった』と明かしている。すずさんには『姉を立てるコメントはアリスさんを苦しめてしまう』という心遣いがあったのでしょう」(芸能関係者)
しかし、アリスも近年一気にブレイク。「日本モニター」の調査によれば、2022年の年間CM起用社数ではすずが9社、アリスが11社と、初めて姉が妹を上回った。
「どんな仕事も前向きにこなすので現場のウケもいい。放送中の大河ドラマ『どうする家康』(NHK)でも侍女役として妹より先に大河デビューを果たしました。姉が名実ともに大きな存在になったからこそ、すずさんはアリスさんに対する素直な尊敬の思いを語れるようになったのでしょう」(前出・芸能ライター)
2人ともますます羽ばたいてくれそうだ。
※週刊ポスト2023年6月30日・7月7日号