既存のテレビ局にはない挑戦的な番組作りで注目を集めるインターネットテレビABEMA(前・AbemaTV)には、2018年4月から社員アナウンサーが3人いる。”1期生”の彼女たちが放送では見えない、それぞれのオフを語った。
ABEMAの藤田かんなアナは、担当する競輪番組『WINTICKET ミッドナイト競輪』で紹介するフリップにいつも手描きのイラストを添えている。
「絵を描いたり、文字を書くことが好きだし、得意なんです。進行役で番組に携わるアナウンサーの個性として、当日に予想する競輪場の特徴をフリップにする際には、イラストも入れるようにしています。競輪場にはそれぞれ公式のマスコットキャラクターがいるので、彼らを描いて、吹き出しも付けてデコレーションします」
取材した日は平塚競輪場の「ウィンディくん」をさらさらと描き上げた。その筆に迷いはなく、下書きなし、描き直しなしの一発勝負で決める。
「キャラクターの難易度にもよりますが、5分もあれば色まで塗って仕上げます。練習などはしませんが、お休みの日には趣味で絵を描くことも。アートを集めている友人がいて、その人に買ってもらえるようなクオリティの絵を描けるようになりたいんです。
そして、いつかアート関係のお仕事ができたらいいなと夢見ています。美術館へ通ってたくさんの芸術に触れ、美人画を模写したりもして、日頃からセンスを磨いています」
美人画を模写のモチーフに選ぶのは、理由があった。
「『せいじ』という名の弟にちなんで、祖父が東郷青児の美人画を集めていたんです。その絵を見て育ちましたし、祖父も女性の絵を描いていたので、なじみがあります。自分の題材としては、お花を描きたい。華道の免許を持っている母が花好きなので、リビングに似合うような花の絵を贈りたいんです。
母譲りで、私自身も花好きです。ひとり暮らしの自宅にも花を活け、せっせとドライフラワーにしては、友人の誕生日にプレゼントしたりして。まるで老後の隠居暮らしのような生活を送っています」
そんなちょっと”枯れた”私生活を明かし、お年頃の悩みを語った。