●4位 中島みゆき『時代』(1975年 作詞/作曲:中島みゆき)
吉田拓郎や井上陽水ら4人のフォークシンガーがレコード会社「フォーライフ」を立ち上げるという音楽業界にとって転機の年に発表された2枚目のシングル。この頃から女性シンガーソングライターが多数登場するようになった。音楽の教科書に掲載されたほか、「日本の歌百選」にも選ばれている。
【読者の声】デビュー時からのファンです。歌詞もメロディーも斬新で、まさに時代を超えて残り続ける曲。今もテレビからこの歌が流れてくると、一緒にハモって歌っています(68歳、無職)
●5位 村下孝蔵『初恋』(1983年 作詞/作曲:村下孝蔵)
27歳でプロデビューした村下孝蔵の5枚目のシングル。みずみずしい感性で淡い初恋の心情を描いた、村下の代表曲。人気の歌番組だった『ザ・ベストテン』(TBS系)に初めてランクインしたものの、体調不良で一度も出演が叶わなかった。1999年に46歳で死去。
【読者の声】社会人になり、まだカラオケが通信でない時代に歌っていました。今もたまに歌いたくなります(64歳、会社員)
●6位 吉田拓郎『落陽』(1973年 作詞:岡本おさみ/作曲:吉田拓郎)
ライブではファンを総立ちにさせる名曲。発表の前年に起きたあさま山荘事件で、新左翼運動は急速に衰退。歌詞が社会問題から距離を置くようになった若者たちの胸を打った。
【読者の声】1970年代、歌詞にある仙台・苫小牧間を航行するフェリーに友達と3人で乗り、ギターを弾きながら歌った思い出があります。他の乗客も加わり、皆で合唱に。一生歌い続けたい曲です(71歳、会社役員)