阪神が調子を落としている。5月に首位に躍り出て、交流戦前は貯金17で2位・DeNAに6ゲーム差をつけていた。しかし、交流戦で負け越し、7勝10敗1分で10位と低迷。リーグ戦再開直後のDeNAとの3連戦で3タテを喰らい、首位の座を明け渡した。
岡田彰布監督は6月23日のDeNA戦で、最後の打者となったミエセスの微妙なハーフスイングを取られたことに激昂。今季初めて、試合後の囲み取材を拒否した。
「映像や写真で見ればわかるように、ミエセスは振っていたと思います。DeNAとの首位攻防3連戦は、岡田監督がちょっとナーバスになっていた面もあるのでは。岡田監督は2008年に、最大13ゲーム差をつけておきながら巨人に逆転優勝を許し、監督を辞任した苦い思い出がある。今年も5月まで突っ走りながら、DeNAに猛追され、当時の記憶が蘇っているのかもしれません。
しかし、あの年は北京五輪で新井貴浩、藤川球児、矢野輝弘という主力を欠き、新井は怪我で帰国後もすぐには試合に出られなかった。不運が重なった面は大きい。今年はまだ6月でペナントレースの半分も終わっていない。それは監督本人が最もわかっているし、本当の戦いはこれからですよ」(野球担当記者・以下同)
DeNAに3連敗した25日の試合後、ツイッターでは「岡田辞めろ」がトレンド入りした。岡田監督の采配に不満を抱いた阪神ファンがネット上で荒れた。
「一部のファンだけなんでしょうけど、あまりに岡田監督に厳し過ぎますよ。去年の阪神は開幕9連敗で、交流戦終わってもまだBクラスの4位でした。今年は交流戦でやや失速したとはいえ、3つの負け越しに留め、セ・リーグ首位をキープした。DeNAに3タテを喫しましたが、まだ0.5ゲーム差の2位です。勝負はこれからなのに、『岡田辞めろ』と余計なプレッシャーをかけてどうするのか。実際、今の成績でシーズン途中に解任したら、誰も阪神の監督をやりたがらないでしょう」