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佐々木朗希1試合4暴投で浮上する松川虎生待望論 「低めのフォークを勝負球として投げづらくなっている」の指摘

6月27日のオリックス戦、1試合4暴投を記録した佐々木朗希(時事通信フォト)

6月27日のオリックス戦、1試合4暴投を記録した佐々木朗希(時事通信フォト)

 やはり、高速フォークを止められるのは松川だけなのか──。6月27日のオリックス戦で、ロッテの佐々木朗希が4つもの暴投をしてしまい、6勝目を逃した。1試合4暴投は、新垣渚の5暴投に次ぐ歴代2位タイ。佐々木の暴投は昨季4つだったが。今季は既に10を数える。

「佐々木自身のコントロールの悪さもあるし、判定がパスボールではなくワイルドピッチになっている以上、責任はピッチャーにあるのでしょう。しかし、もっとキャッチャーが止めないといけない。27日のオリックス戦での暴投4つのうち最低2つは、佐藤都志也が前に落として止めてほしかった」(プロ野球担当記者。以下同)

 昨季、佐々木は20試合中17試合で高卒1年目の松川虎生とバッテリーを組んだ。今季は10試合中9試合で佐藤が捕手を務めている。

「昨年は井口資仁監督が松川しか佐々木のフォークを止められないと判断して、起用し続けた。そのコンビで4月10日には完全試合も達成しました。しかし、今季の吉井理人監督は捕手には佐藤とベテランの田村龍弘の2人を併用し、佐々木の登板日は佐藤を使っています」

 昨季の捕手最多スタメンは松川の70試合で、次に佐藤の63試合、柿沼友哉6試合、加藤匠馬3試合、田村龍弘1試合だった。しかし、今季の松川は3試合に先発しただけで4月13日に登録抹消され、現在も二軍のままだ。

「2年目の松川は一軍でたまに使うよりも、二軍で出場機会を増やして経験を積ませたいという意向なのかもしれません。しかし、今年の登板を見ていると、やはり佐々木のフォークを止められるのは松川しかいないという思いが強くなります。佐々木の先発試合だけでもスタメンで使う方がいいように思います。

 問題は、暴投の増加だけではない。低めに落ちるフォークは後逸の可能性が高くなっているので、勝負球として投げづらくなっている。そのため、高めから真ん中に落ちるフォークを使う場面が昨年よりも多くなっている。そこを狙い撃たれるパターンも見られます。実は、これが一番大きな問題です」

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