長きにわたってバラエティー界のトップに君臨し続ける明石家さんま(68才)。そんなさんまの番組から巣立ち、幅広い分野で活躍している人も少なくない。コラムニストで放送作家の山田美保子さんが、明石家さんまの番組から巣立っていった人々について綴る。
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「実は60才で引退しようと思っていました」とは、2022年5月、『読売新聞』のインタビューで当時を振り返った66才の明石家さんまサンです。
さんまサンとは『恋のから騒ぎ』(日本テレビ系)や『踊る!さんま御殿!!』(同)で長年お世話になっていることもあり、「60才で引退」は何度か耳にしていたことです。
後輩芸人さんたちの中に、「上(=先輩)がつかえている」から「時々、死んでほしいと思う」と明かした「ナインティナイン」の岡村隆史サン(52才)のようなかたもいらしたからなのでしょうか。さんまサンは「バラエティー見て、劇場行って、ゆっくり笑おうと……」という老後の計画を立てていたこともあったそうです。
それに対し、「カッコよすぎる。落ちてく姿を見せてくれ」と言い、さんまサンに還暦での引退を踏みとどまらせたのは「爆笑問題」の太田光サン(58才)でした。
7月1日で68才の誕生日を迎えるさんまサンは「落ちてく」どころか、ますます元気なのですから本当に驚かされますし、その影響力はさらに大きくなっているように思います。
さんまサンの誕生日当日、関東ローカルではありますが、27年ぶりに復活するのは『あっぱれさんま大先生2023同窓会スペシャル』(フジテレビ)です。
1988年から時間帯やタイトルを変えながら放送され、“さんま大先生”と素人同然の子供たちが、賑やかな掛け合いをみせていたトークバラエティー。
その番宣をかねて6月19日、『ぽかぽか』(フジテレビ系)の「ぽいぽいトーク」に出演したのは「あっぱれ学園」卒業生で『〜同窓会スペシャル』企画発案者の山崎裕太サン(42才)と内山信二サン(41才)でした。
同番組で人気子役となった内山サンが披露したのは「最高月収が3000万円で、現金支給だった」とか、「親父が軽トラに乗って出かけて行って、ベンツで帰ってきた」といったバブリーなエピソード。すべてが“さんま大先生”直伝の完成されたものであることに感動してしまいました。