立ち上げから15年で、累計会員数が800万人超とダイエットや健康管理の指針として支持を得ているのは、食生活記録・改善アプリの「あすけん」。身長・体重を入力して、目指す体重や「ダイエットコース」を選択。食事画像やバーコードを読み取るだけでカロリーや栄養素が表示され、目標摂取エネルギーや、栄養の過不足が一目瞭然。記録した食事内容や運動量に対して、アドバイスももらえる。ユーザー分析では3か月で平均4.66kg(※2021年9月〜2022年8月に入会した、初期登録体重がBMI25以上のユーザーデータを集計)のダイエット効果があるという。
これまでいくつもの食事記録アプリを利用してきたという会社員・Aさん(40代)が話す。
「昔、食事と体重を記録していくだけという『レコーディングダイエット』が流行っていましたが、結局はただ食べたものを記録していただけ。食事内容がいいか悪いかもわからないし、私にはあまり効果がありませんでした。最近のアプリは、食事内容を登録するだけで、カロリー計算や栄養計算をしてくれるので、何を食べたらいいのかがわかり、とても便利です」
Aさんが言うように、食事を記録し管理してくれるアプリの進化は著しく、ダイエットする人の多くが取り入れている。中でも、なぜ「あすけん」がこれほど注目されるのか。運営に携わる管理栄養士の道江美貴子さんが言う。
「アプリに登録されている食品データは17万件以上あり、食べたものの名前を入力するだけで、簡単に食事の内容を記録できます。同様のアプリと比べると圧倒的にデータ数が多いのが特徴です。
市販の食品なら、パッケージのバーコードを読みとるだけで記録されます。食事内容はカロリーや栄養素がグラフ表示され、14種類以上の栄養の過不足が一目でチェックできるようになっているのです」
たとえば、“朝食はビタミンAとたんぱく質があまり摂れていない”“今日は脂質を摂りすぎた”ということが視覚的にすぐわかるので、次の食事を見直しやすい。性能の高さだけでなく、操作性の高さや利便性に加え、AI栄養士からアドバイスを受けられるとあって、高評価を獲得している。
今回、そんな人気アプリに登録された800万人以上の食事記録データから食べやせ術が明らかになった。ダイエットに成功している人が食べている食品は、別表ランキングの通りだ。
「やせた人たちの食事に共通するのは、たんぱく質をきちんと摂っているということ。野菜も上手に食事に取り入れ、食物繊維を摂取して、腸活もできていると考えられます」(道江さん・以下同)