「もっともっとテレビに出たいんです」――当時21歳の新人だったryuchell(本名・比嘉龍二)さんは、満面の笑みを浮かべてテレビ局スタッフらにそう語っていた。7月12日、憧れだった芸能界で新たな道を進もうとしていた矢先、ryuchellさんが亡くなった。27歳という若さだった。
沖縄県で生まれ育ったryuchellさんは、高校を卒業後にアパレル業を志して上京。バイト先の古着店で出会ったのが、のちの妻となるpeco(28)だった。
「まだ10代だった2014年から交際が始まり、翌年に当時モデルとして人気だったpecoの彼氏として『行列のできる法律相談所』に出演しました。彼ならではのキャラクターをさんまさんがイジったことで話題となり、一夜にして人生が変わりました。2016年には上半期のテレビ出演本数が113番組となり、バラエティー番組出演が爆発的に増えたのです」(テレビ局関係者)
一方で、彗星の如く現れた人気コンビ『ぺこ&りゅうちぇる』に、ネットでは“ビジネスカップル”と揶揄する声も多かった。ryuchellと親しい知人が当時の状況を明かす。
「pecoさんとは真剣に付き合っていたのですが、SNSで“ビジネスカップル”と叩かれ続けたことに傷ついていました。2016年に結婚しましたが、今度は“ビジネス婚”と言われ、アンチの声に対しては割り切って捉えることで精神的に落ち着いたそうです。2018年に愛息が生まれると、叩かれることも一時的に減りました」
2021年にryuchellさんはデビュー後から夫婦で所属してきた事務所から独立。自身が社長を務める個人事務所「比嘉企画」を立ち上げた。この頃からryuchellさんの姿が変貌していく。体重を10キロほど減量し、口紅をするなどの姿が頻繁にSNSにアップされるように。