ねこ背は老けて見えるだけでなく、身体に負担がかかり、腰痛・肩こりなど不具合が出やすくなるもの。足先を90度に開いて立つことで骨盤や背骨の位置を整える「ねこ背矯正マット」を使って、ねこ背の改善やぽっこりお腹の解消を目指しましょう!
【監修】
波多野賢也(はだの・けんや)/健康調整整体師。美容整体サロン「アクアヴェーラ」代表、美容整体トレーナー。保健体育教師やメディカルトレーナーを務めた経験と理学療法の知識や施術経験から生まれた独自の「美バランス」理論とメソッドを提唱。
足先を90度に開いて壁を背に立って使う「ねこ背矯正マット」はねこ背を改善するツールとして健康調整整体師・波多野賢也氏が考案した。同氏が説明する。
「90度に開いて立つと骨盤が立ち、骨盤から上に伸びる背骨を正しいS字カーブに導きます。正しい姿勢で腹式呼吸をすると横隔膜の上下動運動になり、インナーマッスルも鍛えられるので下腹ポッコリや内臓下垂の解消にもつながります」
デスクワークやテレビの収録などで1日平均12~13時間ほど座り、ねこ背になりがちという森永卓郎氏(65)に、「ねこ背矯正マット」を体験してもらった。
「パソコンで作業している時はねこ背の方が楽なんですよね(笑)。筋力がないと、背筋を伸ばしていると疲れるので。このマットを使って、まっすぐ立って背筋を伸ばすとインナーマッスルが鍛えられているなと感じます」
1日何回でも、いつでも行なえるが、波多野氏は「朝の行動前が特におすすめ。筋肉・骨格が整った状態で1日をスタートすれば、その日の行動はよい姿勢を持続しやすい」と話す。
「毎日続ければ効果があると思いますが、継続がじつは難しい。続けるには家族を“トレーナー”にして、毎日チェックしてもらうのがいいですね」(森永氏)
●ねこ背矯正マット使用時のポイント
・左右のかかとをつけ、足先を90度に開いて立つ
・後頭部、肩、尻、かかとを壁につける
・良い姿勢を意識し、視線は少し高めに
・腹式呼吸の際、ゆっくり大きな呼吸を心がける
・息を吐いた時、下腹部をしっかりとへこます
・腹式呼吸は最低3回、できる人は10回程がおすすめ
【プロフィール】
森永卓郎(もりなが・たくろう)/1957年生まれ。東京都出身。経済アナリスト。獨協大学経済学部教授。テレビ、ラジオ、雑誌などで幅広く活躍中。
取材・文/上田千春 撮影/古川章
※週刊ポスト2023年7月21・28日号