アスリート・コンサルタントの鴻江寿治(こうのえ・ひさお)氏は、2021年東京五輪の女子ソフトボール代表チームや、2006年の第1回、2009年の第2回ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)日本代表チームに帯同した経験を持つ。トップアスリートの指導を行う鴻江氏が、独自に構築した「鴻江理論」をもとに一般向けに行った「健康増進活動」の模様をレポートする。
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30℃越えの炎天下だった7月9日、東京・葛飾区が実施している区民のための健康づくり事業「かつしか健康チャレンジ」のイベントが、新小岩北地区センターで行われた。男女50名以上が参加し、年齢層は20~80代と幅広い。
登壇したのは、『鴻江スポーツアカデミー』を主宰する、アスリート・コンサルタントの鴻江寿治氏だ。鴻江氏が提唱する「鴻江理論」は、人を猫背型の「うで体」と、反り腰型の「あし体」の2タイプに分類し、それぞれに合った体の使い方を指導するというものだ。
講演開始前には、スタッフが参加者を順番にパソコンに繋いだカメラの前に立たせ、足踏みと腕振りをしてどちらのタイプか判定。会場内の座席は大きく2エリアに分けられ、「うで体」「あし体」と書かれたステッカーを貼られ、それぞれのエリアに着席した。
鴻江氏は「うで体」「あし体」について、こう解説した。
「人の体は2種類に分けられ、大事なのはどちらのタイプか知ることです。よく、“体のバランスを整えよう”と言われたりしますが、私に言わせると、人は誰でも体の歪みを持っています。
具体的には、『うで体』は右肩が下がっており、右の腰が少し前に出ている。逆に、『あし体』は左肩が下がり、左腰が前に出ています。こういった歪みがあるのは普通のことで、決して悪いことではありません」
講演ではパソコンを用いたが、自分がどちらのタイプか簡単にチェックする方法もある。
・無意識に足を組んだとき、右足を上にするのが「うで体」。左足を上にするのが「あし体」。
・後屈が得意なのが「うで体」。前屈が得意なのが「あし体」。