サッカー韓国代表が屈辱にまみれている。7月2日に開催されたU-17アジアカップ決勝戦で日本代表に0-3と完敗。日韓戦はA代表が2021年3月25日に0-3で敗れたのを皮切りに、昨年6月8日のU-16インターナショナルドリームカップ、同月12日のU-23アジアカップ準々決勝と共に日本に0-3と惨敗。翌7月27日のE-1選手権でも0-3で敗れた。今回、雪辱を期して臨んだU-17でも日本に0-3と返り討ちにあい、全てのカテゴリーで日本に5試合連続0-3の惨敗になった。
「今回のU-17は前評判が高かったチームだけに韓国サッカー界はショックが大きい。試合内容を見ればわかるように、技術面で日本と大きな差があった。雨が降りしきって芝生が大量の水を含む悪条件だったが、日本の選手たちはパス、ドリブルの精度が高かった。韓国の持ち味であるフィジカルでも日本は見劣りしていなかった。前線の選手が当たり負けせず、きっちりボールを収める。スピード、パワーでも日本が上回っていたので結果は順当でしょう。韓国サイドは審判の判定に不満を漏らしていましたが、敗因はそこではない。野球同様、日本のライバルと呼ばれていた時代は過去のモノになりつつあります」(スポーツ紙記者)
アジア杯で大会史上初の連覇を飾ったU-17日本代表が見せたプレーは、世界水準だった。攻守の切り替えが鋭く、相手の執拗なプレスにもきっちりボールコントロールしてつなぐ。韓国はファウルでプレーを止める場面が目立つように。0-0の前半終了間際、韓国のDFコ・ジョンヒョンが2枚目の警告を受けて退場。直後のフリーキックでFW名和田我空(神村学園)が決めると、数的優位に立った後半は一方的な展開に。名和田が後半21分に右足で追加点を挙げると、アディショナルタイムにスルーパスから抜け出したFW道脇豊(ロアッソ熊本)が3点目を決めて快勝した。後半38分に、GK後藤亘(FC東京U-18)がセービングに行こうとした際、韓国のFWにチャージしてノーファウルとジャッジされた場面はPKを取られても不思議ではなかったが、もしPKを取られたとしても試合の趨勢は変わらなかっただろう。
かつて、韓国代表は日本代表の前に立ちはだかる大きな壁だった。日本はJリーグが開幕した1993年以降レベルアップし、1998年のフランスW杯以降7大会連続出場しているが、韓国との国際試合では苦しんだ。アジアの中で技術面に長けている日本は他国と対戦する時に試合の主導権を握る試合が多かったが、韓国は球際に強く日本の選手がフィジカルコンタクトでつぶされ、苦戦する展開が目立った。