芸能

鈴木砂羽「摘出した子宮筋腫が49年分の苦しみ、悔しさを受け止めていてくれていた」

雨の中、ビニル傘をさして歩きながらのほぼオフショット。

雨の中、ビニル傘をさして歩きながらのほぼオフショット。

『相棒』の撮影に入る前に行った子宮の手術

「30~40代の20年間で、本当にいろいろあったんだな……と身をもって感じたのは、自分の子宮筋腫を見たときです」

 昨年、49歳のとき、子宮筋腫摘出と子宮上部の切除の手術をした鈴木砂羽。

「それまで、生理痛が重く、生理の出血も大きなナプキンを替えても替えても追いつかないほどひどく貧血になるし、その原因が筋腫だとわかってはいました。閉経すれば落ち着くかも、あともう少しなんとかやりすごせないかと経過観察してきましたが、40代の最後に取ってしまおうと決意しました」

 人気ドラマシリーズ『相棒Season21』の出演が決まり、撮影に入る前のタイミングで手術を行った。

「手術は全身麻酔で、自分の感覚では一瞬にして終わっていました。麻酔から覚めて、先生が摘出した筋腫を見せてくれたんです。それは想像以上に大きく、かなりの重量感がありました。とんでもなく大きなものを体の中で抱えていたことに、衝撃を受けました。

 なんというか、それは私の苦しみがこり固まった物体のようでした。これが、49年分の苦しみ、悲しみ、悔しさ、後悔を受け止めてくれたんだ、と。『ありがとうよ、子宮』と思うと同時に、“何か”が抜けてスッキリしました」

 術後順調に快復したが、大きな子宮筋腫と子宮上部が切除されたことによって内臓が移動する痛みが腹部にあったという。

「それから、手術後、最初に発した言葉は『腕が痛い』でした。まあ、いわゆる四十肩ってやつですね。点滴のために、腕を上げていなくちゃならなくて、それがめちゃくちゃ痛かった。手術台に寝てバンザイではなく、手を横に広げる程度なんですけど。手術をした時期は、物を取るのもつらいほど、腕が上がらなかった。車のハンドルも上部は持てないくらい。撮影のときはブロック注射を打って、乗り切っていましたからね。

 40代にもなると、そういった思わぬ体の不調がやってくるんです。肩をまわすストレッチとか少しずつやっていたら、結局、その腕肩の痛みはいつのまにかスッとなくなっていました」

 さらに、この手術後、メンタルでの変化も大きかったという。

「明らかな変化は他人と比べなくなったこと。加齢の不安も更年期も、楽しく乗り切ろうという気持ちになりました。今後、やっていきたいのは、女性が本来持っている力を発揮し、自由に豊かに生きていくための情報の発信です」

去年は四十肩で腕が上がらなかったという。今はこの通り、絶好調。

去年は四十肩で腕が上がらなかったという。今はこの通り、絶好調。

関連記事

トピックス

田村瑠奈被告(右)と父の修被告
「ハイターで指紋は消せる?」田村瑠奈被告(30)の父が公判で語った「漂白剤の使い道」【ススキノ首切断事件裁判】
週刊ポスト
指定暴力団六代目山口組の司忍組長(時事通信フォト)
暴力団幹部たちが熱心に取り組む若見えの工夫 ネイルサロンに通い、にんにく注射も 「プラセンタ注射はみんな打ってる」
NEWSポストセブン
10月には10年ぶりとなるオリジナルアルバム『Precious Days』をリリースした竹内まりや
《結婚42周年》竹内まりや、夫・山下達郎とのあまりにも深い絆 「結婚は今世で12回目」夫婦の結びつきは“魂レベル”
女性セブン
騒動の発端となっているイギリス人女性(SNSより)
「父親と息子の両方と…」「タダで行為できます」で世界を騒がすイギリス人女性(25)の生い立ち 過激配信をサポートする元夫の存在
NEWSポストセブン
宇宙飛行士で京都大学大学院総合生存学館(思修館)特定教授の土井隆雄氏
《アポロ11号月面着陸から55年》宇宙飛行士・土井隆雄さんが語る、人類が再び月を目指す意義 「地球の外に活動領域を広げていくことは、人類の進歩にとって必然」
週刊ポスト
九州場所
九州場所「溜席の着物美人」の次は「浴衣地ワンピース女性」が続々 「四股名の入った服は応援タオル代わりになる」と桟敷で他にも2人が着用していた
NEWSポストセブン
初のフレンチコースの販売を開始した「ガスト」
《ガスト初のフレンチコースを販売》匿名の現役スタッフが明かした現場の混乱「やることは増えたが、時給は変わらず…」「土日の混雑が心配」
NEWSポストセブン
希代の名優として親しまれた西田敏行さん
《故郷・福島に埋葬してほしい》西田敏行さん、体に埋め込んでいた金属だらけだった遺骨 満身創痍でも堅忍して追求し続けた俳優業
女性セブン
佐々木朗希のメジャーでの活躍は待ち遠しいが……(時事通信フォト)
【ロッテファンの怒りに球団が回答】佐々木朗希のポスティング発表翌日の“自動課金”物議を醸す「ファンクラブ継続更新締め切り」騒動にどう答えるか
NEWSポストセブン
越前谷真将(まさよし)容疑者(49)
《“顔面ヘビタトゥー男”がコンビニ強盗》「割と優しい」「穏やかな人」近隣住民が明かした容疑者の素顔、朝の挨拶は「おあようございあす」
NEWSポストセブン
歌舞伎俳優の中村芝翫と嫁の三田寛子(右写真/産経新聞社)
《中村芝翫が約900日ぶりに自宅に戻る》三田寛子、“夫の愛人”とのバトルに勝利 芝翫は“未練たらたら”でも松竹の激怒が決定打に
女性セブン
天皇陛下にとって百合子さまは大叔母にあたる(2024年11月、東京・港区。撮影/JMPA)
三笠宮妃百合子さまのご逝去に心を痛められ…天皇皇后両陛下と愛子さまが三笠宮邸を弔問
女性セブン