──そこからミス・ユニバース・ジャパンに応募することになった。セミファイナリストとなったいま、反響や意気込みはあるか。
「治療が一段落して髪の毛が生えてくると、『ほんとに病気なの?』と言われたりすることもありました。伝えたいことが伝わらない、わかってもらえないという思いが強かったので、セミファイナリストに選出された時は、『やっと少しでも多くの人に分かってもらえたんだ』と感慨深かったですね。
日本大会の次は世界大会がありますし、病気がどのようなものか、そして私がどうやって病気と闘って生きてきたのかを、伝えたいという気持ちは強くなっています。スピーチも、リハビリを兼ねたウォーキングももっと頑張ろうと思いますし、モチベーションはあがっています。ミス・ユニバース・ジャパンとなって同じ思いの人を勇気づけたいし、助けてあげたい、サポートしたい、そう思っています」
取材時には笑顔を見せながらも、高いヒールを履いて松葉杖をつきながら歩く姿が印象的だった松本さん。ミス・ユニバースは現代社会における“本当に美しい女性”として、「豊かな人間性と知性をもって人々を魅了し、社会に影響を与え、社会的に自立している女性」と表現している。8月末の本選に向け、松本さんは己と向き合う日々を続ける。