「スマイルシンデレラ」として抜群の人気を誇るプロゴルファー・渋野日向子(24)の“笑顔”が曇っている。これまでも好不調の波は激しかったが、どうやら今季の不調は根が深そうだ。
「シブコ」が泥沼から抜け出せないでいる。7月中旬に行なわれた米女子ツアー「ダナ・オープン」では初日で128位と躓き、2日目もスコアを伸ばせなかった。予選落ちは自己ワーストとなる「5戦連続」となった。
昨季から米国ツアーを主戦場として戦う渋野だが、今季は開幕から調子が上がらず、トップ10入りは3月の「ドライブオン選手権」の7位だけ。80位までが翌年のシード権を獲得できる年間ポイントレースでも、66位と順位を落としている。
今後は「エビアン選手権」(7月27日~)、「全英女子オープン」(8月10日~)とメジャー2連戦を控える。本来は腰を据えて米国ツアーで調整を続けるべきところだが、5月に一時帰国しての国内ツアー参戦以来、調子を落としている。
「予選落ちが何度も続くと、4日間プレーができないことで毎週のゴルフのリズムが作れずに悪循環に陥ることがある。今後が心配です」(ゴルフ担当記者)
一体、彼女の身に何が起きたのか。これまでの渋野も試合ごとに好不調の“波”は大きかったが、ここまで不振が続いたことはなかった。ゴルフ担当記者が明かすのは、「左手首痛」の影響だ。
「4月から練習ができないほどの左手首痛に悩まされていた渋野は、5月の『ブリヂストンレディス』後の休養期間に父・悟さんと話をするなかで、痛みを軽減するベースボールグリップに変えることにした。帰国して出場した『サントリーレディス』、次の全米女子プロでいきなり試したが予選落ち。翌週の全米オープンでは元のインターロッキンググリップに戻しており、迷走している」
そんな渋野の姿勢に、ゴルフジャーナリストの菅野徳雄氏は手厳しい。
「プロゴルファーがシーズン中にグリップやスイングを改造するのはあり得ない。ゴルフの理屈がわかっていないのかと思ってしまいますよ」
関係者の間では「このままでは米国ツアー撤退はもちろん、国内に戻っても厳しいだろう。プロとしてのキャリア自体が危うくなるかも……」との声まで上がっている。