フジテレビの井上清華アナウンサーは『めざましテレビ』放送25周年に入社し、30周年を迎える現在はメインキャスターとして「朝の顔」を担っている。
「入社1年目から番組に加わり、私のアナウンサー人生は『めざましテレビ』と共にあります。メインキャスターが届ける毎日の星占いでは最下位発表で“ごめんなさい”と呼びかけるのですが、先日、歴代の『ごめんなさい』を振り返ったところ、口調は人それぞれでも受け取る印象は変わらないことに気付きました」
井上アナはそれを“めざましイズム”と表現する。
「あたたかさ、ファミリー感でしょうか。私は前任の永島(優美)さん、永島さんは加藤(綾子)さんを見て……と、初代の八木(亜希子)さんから築かれてきためざましの精神を受け継いできました。ちょっとずつ継ぎ足し、継ぎ足しで代々守る、老舗の秘伝のたれのような持ち味です」
7月22日、23日放送の『FNS27時間テレビ』では永島アナとペアで進行アシスタントに就任した。
「27時間の生放送に携わる大役は初めての経験でかなり緊張しています。『めざましテレビ』を通じてアナウンサーのベースを作ってくれた永島さんと一緒にできるのは、本当に心強いです。先輩の背中からまた学ばせてもらいます」
8代目として名を連ねることで、意識も変わった。
「街で、毎朝楽しみに見ていますと言っていただけると、30年の重みを実感します。歴史があるからこそ親子で見て、幅広い世代に声をかけていただける。そのありがたみを胸に刻んで日々の放送に臨みたい。そして次の代へ“イズム”をしっかりリレーして、自分の役割を果たしたいです」
【プロフィール】
井上清華(いのうえ・せいか)/1995年4月23日生まれ、福岡県出身。青山学院大学卒業。2018年にフジテレビ入社。入社1年目より『めざましテレビ』リポーター、2021年よりメインキャスターを務める。現在の担当は『めざましテレビ』『ホンマでっか!? TV』
撮影/熊谷貫 取材・文/渡部美也
※週刊ポスト2023年8月4日号