高学歴は「尊敬の対象」とも
ハットをまぶかにかぶり、黒マスク姿で出歩くヒカル
ヒカルは決して高学歴を全否定しているわけではない。彼は6年前からこのようにツイートしてきた。
〈俺はやっぱり勉強できる人とか高学歴はすごいなと思えるしそれだけで尊敬の対象になる。自分にはできないことがたくさんできるから。だからと言って自分が下とは思わない。自分にしかできないこともたくさんあるから〉(2018年1月28日の投稿)
〈僕は学歴を軽視してませんよ。学歴は現代社会において、頑張ればどんな人でも身につけられる唯一無二の武器だと思ってます〉(2017年5月29日)
昨年出版した初めての著書『心配すんな。全部上手くいく』(徳間書店)でも、学歴に言及している。
〈東大卒は受験勉強が得意。Fラン大学卒は受験勉強があまり得意じゃなかった。たんにその違いだ。向き不向きの問題である。個性の違いにすぎない〉
こういった発言から見えてくるのは、“学歴はあくまで手段”という考え方だ。問題となっている「(東大や早稲田は)いっぱい人が入っているからすごくない」発言の後、ヒカルは「すごいのはわかったけど、もっと一握りのものになってから、『すごい』ってなるやん」と続けていた。ヒカルの知人が語る。
「ヒカルさんは、強烈な結果主義。『学歴という武器を使って、社会で何を成し遂げるのか?』という物の見方をするため、良い大学に入ること自体をゴールにするような価値観に違和感があるようです。明確な目的意識を持って難関大学に進んだ人には、むしろ好感を抱くんじゃないでしょうか。
このような考え方は、ほとんどの人が同意するものでしょう。しかし、ヒカルさんは動画を盛り上げようと、あえてキツい表現を取るところもあるので、“ヒカルが高学歴を否定した”と受け止めてしまう人もいるのかもしれません」(前出・広告代理店関係者)
炎上キャラの真意は、なかなか伝わらないようだ。