女子ソフトボール日本代表で、北京、東京の両五輪で金メダリストになった峰幸代選手(左)と、東京五輪で金メダルを獲得した渥美万奈選手(右)

葛飾区民のための健康づくり事業「かつしか健康チャレンジ」のイベントに登壇した峰幸代選手(左)と渥美万奈選手(右)

五輪代表チームも「うで体」「あし体」の2タイプにきれいに分かれた

 鴻江氏が提唱する「鴻江理論」は、前述のように人を猫背型の「うで体」と、反り腰型の「あし体」の2タイプに分類し、それぞれに合った体の使い方を指導するというものだ。鴻江氏は「うで体」「あし体」について、こう解説する。
 
「人の体は2種類に分けられ、大事なのはどちらのタイプか知ることです。よく、“体のバランスを整えよう”と言われたりしますが、私に言わせると、人は誰でも体の歪みを持っています。

 具体的には、『うで体』は右肩が下がっており、右の腰が少し前に出ている。逆に、『あし体』は左肩が下がり、左腰が前に出ています。こういった歪みがあるのは普通のことで、決して悪いことではありません」

 タイプによって日常生活や運動時に気をつけるべきポイントがありますし、合わない体の使い方をしていると、痛めたり不調に感じたりします。それぞれの特徴に合わせて体を動かし、コンディションを整えることが健康増進には必要です」(鴻江氏)

 自分がどちらのタイプか簡単にチェックする方法もある。

・無意識に足を組んだとき、右足を上にするのが「うで体」。左足を上にするのが「あし体」。

・後屈が得意なのが「うで体」。前屈が得意なのが「あし体」。

 もちろん、人によって程度の違いはあるが、そういった具合だ。その上で、それぞれのタイプによって、普段使うソファーやイスの高さや材質の選び方、就寝時の寝具の硬さや枕の高さ、ハンドバッグの持ち方やリュックサックの背負い方などがまったく異なるのだという。

 再び峰選手の話。

「東京五輪のメンバーも、『うで体』『あし体』の2つのタイプにきれいに分かれていました。チーム全体の平均年齢が高く、故障を抱える選手も多くいましたが、ハードな事前合宿をこなし、最高の状態で東京五輪を迎えることができたのは、選手それぞれが自分の体を理解し、パフォーマンスを上げたからだと思っています」

関連キーワード

関連記事

トピックス

降谷健志の不倫離婚から1年半
《降谷健志の不倫離婚から1年半の現在》MEGUMIが「古谷姓」を名乗り続ける理由、「役者の仕事が無く悩んでいた時期に…」グラドルからブルーリボン女優への転身
NEWSポストセブン
警視庁がオンラインカジノ店から押収したパソコンなど(時事通信フォト)
《従業員や客ら12人現行犯逮捕》摘発された店舗型オンカジ かつての利用者が語った「店舗型であれば”安心”だと思った」理由とは?
NEWSポストセブン
橋本環奈と中川大志が結婚へ
《橋本環奈と中川大志が結婚へ》破局説流れるなかでのプロポーズに「涙のYES」 “3億円マンション”で育んだ居心地の良い暮らし
NEWSポストセブン
10年に及ぶ山口組分裂抗争は終結したが…(司忍組長。時事通信フォト)
【全国のヤクザが司忍組長に暑中見舞い】六代目山口組が進める「平和共存外交」の全貌 抗争終結宣言も駅には多数の警官が厳重警戒
NEWSポストセブン
遠野なぎこ(本人のインスタグラムより)
《前所属事務所代表も困惑》遠野なぎこの安否がわからない…「親族にも電話が繋がらない」「警察から連絡はない」遺体が発見された部屋は「近いうちに特殊清掃が入る予定」
NEWSポストセブン
放送作家でコラムニストの山田美保子さんが、さまざまな障壁を乗り越えてきた女性たちについて綴る
《佐々木希が渡部建の騒動への思いをストレートに吐露》安達祐実、梅宮アンナ、加藤綾菜…いろいろあっても流されず、自分で選択してきた女性たちの強さ
女性セブン
看護師不足が叫ばれている(イメージ)
深刻化する“若手医師の外科離れ”で加速する「医療崩壊」の現実 「がん手術が半年待ち」「今までは助かっていた命も助からなくなる」
NEWSポストセブン
(イメージ、GFdays/イメージマート)
《「歌舞伎町弁護士」が見た恐怖事例》「1億5000万円を食い物に」地主の息子がガールズバーで盛られた「睡眠薬入りカクテル」
NEWSポストセブン
キール・スターマー首相に声を荒げたイーロン・マスク氏(時事通信フォト)
《英国で社会問題化》疑似恋愛で身体を支配、推定70人以上の男が虐待…少女への組織的性犯罪“グルーミング・ギャング”が野放しにされてきたワケ「人種間の緊張を避けたいと捜査に及び腰に」
NEWSポストセブン
和久井学被告が抱えていた恐ろしいほどの“復讐心”
【新宿タワマン殺人】和久井被告(52)「バイアグラと催涙スプレーを用意していた…」キャバクラ店経営の被害女性をメッタ刺しにした“悪質な復讐心”【求刑懲役17年】
NEWSポストセブン
女優・遠野なぎこの自宅マンションから身元不明の遺体が見つかってから1週間が経った(右・ブログより)
《上の部屋からロープが垂れ下がり…》遠野なぎこ、マンション住民が証言「近日中に特殊清掃が入る」遺体発見現場のポストは“パンパン”のまま 1週間経つも身元が発表されない理由
NEWSポストセブン
幼少の頃から、愛子さまにとって「世界平和」は身近で壮大な願い(2025年6月、沖縄県・那覇市。撮影/JMPA)
《愛子さまが11月にご訪問》ラオスでの日本人男性による児童買春について現地日本大使館が厳しく警告「日本警察は積極的な事件化に努めている」 
女性セブン