7月2日、札幌市の繁華街・ススキノのホテルの一室で、頭部を切断された北海道・恵庭市の浦仁志さん(62)の遺体が見つかった事件。事件発生から約3週間が経った7月24日の朝、道警は札幌市厚別区・職業不詳の田村瑠奈容疑者(29)、その父親で精神科医の修容疑者(59)を、死体損壊、死体領得、死体遺棄の疑いで逮捕した。
「道警は防犯カメラに写っていた容疑者の情報を精査して、瑠奈容疑者を特定した。親子である瑠奈容疑者と修容疑者は共謀し、ホテルの一室で浦さんを殺害し頭部を切断したあと、浦さんの頭部を運んだということです。道警は瑠奈容疑者と被害者である浦さんが知人だったとみています」(地元紙社会部記者)
逮捕された医師の修容疑者は、地元では有名な精神科医だったという。道内の医療関係者が語る。
「田村修医師は、2008年から道内の総合病院で精神科の科長を務めていました。連携診療に従事する一方で、職場でのメンタルヘルスや地域のホームレスの問題、『海外派遣自衛官と家族の健康の問題』などの社会課題にも関心を持ち、講演会も何度か開く熱心な医師だった。
2019年10月に北海道民医連が開催した学習会では『精神医学と人権』というテーマで、講師として呼ばれていました。『ナチスドイツのホロコースト』『日本における強制不妊手術』など、精神障碍者や少数者がどのように迫害されてきたのかを講義することになっていた」
上記の学習会を告知するチラシで、修容疑者は現在の人権問題について以下のように問題提起している。