松川るい議員が投稿したエッフェル塔ポーズ(ツイッター改めXより)

自民党の女性局の議員らが記念撮影(ツイッター改めXより)

 政治は本来、弱い者を助けることを最優先にすべきだ。弱いものを助けるために自分たちが強くならなければ、という理屈もあるけれど、もう待ったなしの人たちがたくさんいるのが今の日本である。そういう人たちへの視線と取り組みがなければ、子供は増えるわけがないし、子供が増えなければやがて国も朽ちていくだろう。

 こうしたことを書くと、すぐに「左巻き」だのなんだのいちゃもんをつけてくる人がいるが、私は支持政党などないし、はっきりした思想もない。自民党議員の方に本の帯を書いてもらったことはあるけれど、政治にそれほど関心はない。できればずっと無関心でいたかったけれど、それがいよいよ怖くなってきた。気がつくと増税の嵐、その一方、世界の中でも報酬が高い日本の国会議員たちは優雅にフランス旅行したり、ズレまくった政策に大金を投じたり。微々たる小さな声でもあげていかないと取り返しがつかなくなりそうな気がする。

◆甘糟りり子(あまかす・りりこ)
1964年、神奈川県横浜市出身。作家。ファッションやグルメ、車等に精通し、都会の輝きや女性の生き方を描く小説やエッセイが好評。著書に『エストロゲン』(小学館)、『鎌倉だから、おいしい。』(集英社)など。最新刊『バブル、盆に返らず』(光文社)では、バブルに沸いた当時の空気感を自身の体験を元に豊富なエピソードとともに綴っている。

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