“夫婦”がそろって舞台に上がったのは、実に22年ぶりのことだった。7月19日、市村正親(74才)が老舗ジャズクラブ「ブルーノート東京」で芸能生活50周年を記念したライブを行った。これまで数々のミュージカルに出演してきた彼は、往年のファンに見守られながら、自身が演じてきた役や作品を振り返るように、一曲一曲を繊細に歌い上げる。
そしてライブも終盤にさしかかった頃、舞台袖からうれしさと恥じらいの入り交じった笑顔で姿を現したのは、市村の元妻、篠原涼子(49才)。壇上に立った2人がデュエットしたのは、『オペラ座の怪人』の名曲「ファントム・オブ・ジ・オペラ」だった。
「篠原さんは黒いドレス姿で、なんともいえない妖艶な美しさでした。彼女の姿を見るやいなや、思わず市村さんも“いつも本当にきれいだねえ”と口にしていたほど。お互いにプレゼントし合った1輪のバラを持ってステージに上がると、そのまま2人で熱唱。まさにサプライズでした」(芸能関係者)
2人の出会いは2001年。舞台『ハムレット』で共演し、ハムレットを市村が、恋人のオフィーリアを篠原が演じた。
「篠原さんにとっては、これが初の舞台出演でした。何かと不安を感じていた彼女の相談にのり、精神的に支えていたのが市村さんだったのです」(前出・芸能関係者)
当時、市村は既婚者だったが、2003年に離婚。2005年に篠原と再婚し、2人の息子にも恵まれた。
「結婚当初は、篠原さんの略奪婚ではないか?と言われたり、彼女の頻繁な夜遊びや男性俳優との不倫疑惑が報じられましたが、市村さんはどこ吹く風。仲がいい夫婦でした」(前出・芸能関係者)
だが、2021年7月、2人は突然離婚を発表する。
「コロナ禍を機に、一時的な別居を始めたのがきっかけだったそうです。しかしその後も別居は続き、話し合いの末に離婚。円満を主張していましたが、子供たちの親権を当時72才だった市村さんが持ったことに首を傾げる人も少なくありませんでした」(前出・芸能関係者)
離婚後も2人の生活は風変わりだった。
「篠原さんは、離婚後も市村さんのことを“主人”と呼び続け、市村さんの自宅を度々訪れて食事を作ったり、昨年の市村さんの誕生日パーティーにも、家族が住むマンションまで駆けつけていました。子供にとってはずっと父と母であるという考えなのでしょうが、離婚後も主人と呼び続ける彼女に、周囲は困惑していますね」(篠原の知人)
2人にとっての最適解は、今後も周囲を惑わせそうだ。
※女性セブン2023年8月17・24日号