『冬のソナタ』が日本で放送され、主演のペ・ヨンジュン(50才)の微笑みに心を奪われてから、早くも20年。韓流作品は今も私たちの日常を彩っている。韓国ドラマの魅力はどこにあるのか。うつみ宮土理(80才)に聞いた。
2003年冬、NHKで放送が始まった『冬のソナタ』を2006年に初めて見て以来、ペ・ヨンジュンにどっぷりハマったといううつみ宮土理。
「雪の美しいシーンとか、ヨン様とチェ・ジウの切ない表情とか、ここまで恋心を揺さぶられるドラマはしばらく見てなかったから新鮮でした。
これは、韓国ドラマに共通して言えることですが、盛り上がったところに不幸が訪れ、その後また幸せになるっていう、感情が上がり下がりする作りがとにかくうまい。ストーリーがわかっていても、何度も見ちゃうのよねえ」(うつみ・以下同)
ヨン様の微笑みに魅了され、大ファンになってしまったうつみは、直接会って「私はあなたのファンです。ドラマを見て、あなたに会いたいと思って韓国にやってきました」と伝えたいと思い、韓国に語学留学。64才での決断だった。
「3か月間、朝から晩まで韓国語を勉強しました。お陰様で、韓国ドラマは字幕がなくてもほとんど理解できます」
いまは毎朝公園でラジオ体操をしているが、韓国人の友人と「今日も暑いね」などと韓国語で会話を楽しみ、家に戻ると韓国ドラマを見ている。昼も夜も、テレビから流れるのは韓国語ばかりだ。