名門スポーツ部の再びの不祥事に、世間からは厳しい目が向けられた。8月5日、日本大学アメリカンフットボール部の3年生部員が、同部の学生寮で乾燥大麻と覚醒剤成分を含む錠剤を所持していたとして、大麻取締法違反と覚醒剤取締法違反の疑いで逮捕された。3日には、同部の寮を警視庁が家宅捜索していた。
今回の事件では、日大側の対応にも批判が集まった。8日の緊急記者会見では、昨年11月に部員が薬物使用を大学側に申告したが警察に届けず口頭での厳重注意のみとしたこと、今年7月に寮で大麻のような不審物を見つけた際も警視庁への報告は12日後だったことなどを公表した。
日大アメフト部では、2018年に「悪質タックル騒動」が起きていたこともあり、SNS上は〈もう何も信用できない〉など厳しいコメントで溢れた。だが、これで一件落着とはいかず、火種がくすぶっている。最近、関係者の間では「ある問題」の話で持ち切りだという。アメフト部関係者が語る。
「公になっていませんが、ヘッドコーチ(HC)を務めるA氏が、一部の部員らに対して『殺すぞ』と暴言を吐くなど恒常的にパワハラをしていたそうなんです。今年5月、部員が保護者と一緒に指導陣に訴えたことで騒動が発覚。大学側は慌てて協議することになり、このコーチは無期限謹慎が決まった。今もまだ復帰していないそうです」